コタキナバル/コタキナバルの観光・アクティビティ

コタキナバルから日帰りで行けるキナバル国立公園

世界自然遺産に登録されているマレーシアの最高峰キナバル山。標高4095mで富士山よりも高い山で、山麓部も含めて国立公園に制定されています。登山も人気がありますが、まずは日帰りで行けるキナバル公園内の見どころをご紹介します。

今村 志帆

執筆者:今村 志帆

コタキナバルガイド

ボルネオの代表的な自然観光スポット、
世界自然遺産のキナバル国立公園

キナバル山

ナバル村の休憩エリアから眺めたキナバル山。見る角度によって様々な顔をみせてくれます

マレーシア最高峰のキナバル山は、ユネスコの世界自然遺産に登録されており、マレーシアの国立公園でもあります。

山と麓部分も含めたキナバル国立公園は、低地の熱帯雨林から高地林、さらにその上の森林限界まで、様々な種類の森で構成され、固有の植物や動物の生息地としても知られています。

東南アジア最高峰とも呼ばれ、登山も人気がありますが、登頂するには最低でも1泊2日は必要。でも標高1500m地点の公園本部までは車で行けるので、公園本部の植物園散策とその先のポーリンエリアでのジャングルの吊り橋「キャノピーウォーク」や温泉体験をセットにした日帰りでの観光も人気です。

公園といってもその面積はお隣のシンガポールの国土がすっぽり入ってしまうほどの広大さ!見所が点在しているキナバル国立公園の一般的な日帰りコースをご紹介します。

キナバル公園への行き方

公園本部までは、コタキナバルから車で約2時間弱。街の長距離バスターミナルからラナウ行きのミニバス(乗り合いバン)に乗って、公園前で降ろしてもらうことは可能です。これだと片道20リンギット程度と格安ですが、公園本部~ポーリン間をつなぐバスがなく、またコタキナバルへの帰りの足も公園からはなかなかつかまりません。一日で見所を回って夜までにコタキナバルに戻りたいなら、ツアーかタクシーチャーターをおすすめします。

コタキナバルからタクシーをチャーターしてポーリンまで行くとタクシー代だけで往復400~500リンギット。日帰りツアーは昼食、入場料、ガイド込みで、英語ツアーならひとり200リンギット前後、日本語ツアーなら300リンギット前後なので、少人数なら英語ツアー利用が安上がりです。

まずは標高1500mの公園本部へ

植物園

公園内の山岳植物園入口。森の自然そのままの植物園です。公園内にはこのような雰囲気のトレイルがあちこちに張り巡らされています

コタキナバルを出発し山のエリアに入ると、道はカーブの連続でどんどん標高を上がって行きます。途中のナバル村に道の駅のような休憩所があり、ツアーの場合はそちらでトイレ休憩を取ります。ここからのキナバル山の眺めが絶景なので立ち寄る方は記念撮影も忘れずに。

キナバル公園本部の入口でチケットを購入して入園すると、入ってすぐの所にあるのは登山の受付と宿泊施設の受付事務所で、展示コーナーのあるビジターセンターや植物園へはさらに奥まで車で移動します。

ウツボカズラ

大きなウツボカズラ「ネペンテス・ラジャ」。キナバル固有種を示す赤いプレートが添えられています

キナバル山の珍しい植物を集めた植物園「マウンテンガーデン」は植物園と言えどもほぼ自然の森。森の一区画に珍しい蘭やウツボカズラなどが移植され、キナバル山ならではの植物が一目で分かるように、植物の側に設置されたプレートに英名、学名が書かれ、赤はキナバル固有種、緑は蘭の仲間、青は薬草、黒は一般的な植物、と色分けされています。

ガイドなしの個人で行かれる場合、毎日午前11時ビジターセンター前集合で公園レンジャーによるガイドウォーク&植物園案内(参加料一人8リンギット、英語のみ)が開催されるので、そちらへの参加もおすすめです。

公園本部は標高が高いので一年中日本の秋のようなひんやりした気温。マレーシアの人たちにとっては避暑地としても人気です。熱帯のジャングルのイメージで来ると意外に感じるかもしれませんね。

>>午後はポーリンに移動してキャノピーウォーク、温泉、ラフレシア!
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