クラウドゲームと中古市場の近い関係

PS4の図

そのうちPS4のゲームだって、PS Nowで遊べるようになる日もくるかもしれません

ゲームの販売はみんなダウンロードにとって代わられてしまって、お店なんて今よりもっともっと減ってしまうだろう、ということをなんとなく思っている人は結構いるでしょう。しかし、具体的にその過程を考えた時、「遊ぶ時間やタイミングで変化するゲームの価値とユーザーが支払う金額を一致させる」というポイントにおいてはまだ、パッケージと中古市場に優位性があることに気がつきます。ダウンロード販売は、ちょっとだけ遊ぶ人も、ずっと遊ぶ人も、基本的には同じお金を払うのです。

ですからユーザー側から見ると、PS Nowは、ハードの垣根を越えてゲームが遊べる、というようなメリット以外にも、その料金体系が中古を利用して遊んだ場合と同等か、お得なのか、というのが1つの判断材料になっていくはずです。もしも、1週間でぱっとクリアするならPS Nowが安いし手軽だ、となれば、使う人はいますよね。逆に、中古で売り買いした方が安くすむや、と思えば敬遠されるかもしれません。実際すでに海外ではそういう議論も起きているようです。

もし、クラウドゲームのメリットと、適正な価格の設定によって、中古を利用していたユーザーがPS Nowを利用することでその代わりとする、というような変化が起こるとしたら、それはメーカーがいままで介入できなかった中古市場に流れるお金を回収することになりますから、ゲームビジネスが大きく変わる可能性を秘めています。

もっとも、PS Nowは2014年夏に米国などでやっとベータテストが入るという段階、日本でもサービスを行う予定はしているものの時期は発表されてません。ですから、実際にこういうことが起こるとしても、それはもっとずっと先のことでしょう。PS Now自体、新しい試みでどこまで普及するのか、普及するのにどのくらい時間がかかるのかはまだ分かりません。また、現状はPS3のソフトの一部が遊べるという状態で、最新の大作ゲームが発売日から遊べる、というわけでもありません。

それでも、クラウドゲームによって、ゲーム業界は大きく変わっていくかもしれない、という期待感はあります。SCEはレンタル方式のほか、定額制についても準備を進めているとしています。これも、ゲームの消費のあり方を大きく変える可能性があります。

まだまだずっと先のことようにも思えますが、おうちのPCで使っていたメールが、あっという間にいつでもどこでもどのデバイスからでも使えるのが当たり前になったように、クラウドゲームが当たり前になる未来も、意外とそこまで来ているのかもしれません。

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