イタリア/イタリアのグルメ・ワイン・レストラン

イタリアワイン(2ページ目)

イタリアは、生産量・海外輸出量共に、お隣のフランスと世界第1位・2位を争うワイン王国。全国20あるすべての州で、ワインが作られています。土着品種と呼ばれるオリジナルのブドウ品種も数千を数えるイタリアワインは、そのバリエーションの豊富さが魅力。各地で個性的なワインに出会えます。レストランで、エノテカ(ワイン専門店)で、そしてワイナリーで。本場のワインを楽しみましょう!

岩田 デノーラ 砂和子

岩田 デノーラ 砂和子

イタリア ガイド

慶應義塾大学卒業。(株)リクルートを経てイタリアへ。ローマに10年、現在はシチリア州の州都パレルモ在住。 編集・制作の豊富な経験からイタリア・シチリア特集の企画執筆、WEB連載のほか、コーディネーターとしての実績も多数。現地通訳もおまかせ下さい! 国際ジャーナリスト協会会員・イタリア商工会議所認定通訳。

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イタリアワインの格付け

格付けは指標となるだけで、「美味しさ」のレベルではない。自分好みのワインを見つけたい

格付けは指標となるだけで、「美味しさ」のレベルではない。自分好みのワインを見つけたい

フランス同様、イタリアにも法律で定められた、ワインの格付けはあります。

■DOCG ディ・オー・チー・ジー 
Denominazione di Origine Controllata e Garantita デノミナツィオーネ・ディ・オリジネ・コントロッラータ・エ・ガランティータの略。意味は、「統制保証原産地呼称」で、下位となるDOOの条件を満たした上、さらに担当省庁である農林省、商工会議所の検査官による物理的・化学的チェックに合格したワインのこと。ボトルには、政府認証のラベルが張り付けられます。

■DOC ディ・オー・チー
Denominazione di Origine Controllata デノミナツィオーネ・ディ・オリジネ・コントロラータの略。こちらは、「統制原産地呼称」の意味。政府の決める一定の基準を満たすワインに付けられる名前です。一定の基準とは、生産地、栽培方法、ブドウ品種、熟成方法など、すべての生産過程に設けられた条件になります。

■IGT イー・ジー・ティー

Indicazione Geografica Tipica インディカツィーネ・ジェオグラフィカ・ティピカの略。「地域特性表示ワイン」の意味で、その地域で生産されるブドウを85%以上使用した土地の特性を持つワインのこと。

■VdT ヴー・ディー・ティー

Vino da Tavola ヴィーノ・ダ・ターヴォラの略。いわゆる「テーブルワイン」のことです。ブドウ品種や生産地などの規定がなく、自由に作られるワインのひとつ。DOCGやDOOの規定に入らないだけで、質の高いワインであることも多くなります。

イタリア中部のトスカーナから産出される「サッシカイア」などの高級ワインも、こういった規定にこだわらない作りのため、格付けされない問題がありましたが、現在は、「スーパー・トスカン」と呼ばれ、新しい格付けのひとつとなっています。また、トスカーナ産以外の同様の高品質ワインは、「スーパーVdT」と呼ばれることもあります。

イタリアワインの価格

イタリアワインの価格はピンからキリ。せっかく本場に行くならコストパフォーマンスのいい日本未輸入ワインを探したい

イタリアワインの価格はピンからキリ。せっかく本場に行くならコストパフォーマンスのいい日本未輸入ワインを探したい

ブドウの品種、ワイナリー、銘柄、年代……さまざまな要因によってワインの値段はつけられます。バリエーションも多いイタリアワインは、それだけ値段もピンからきり。普段、お家で楽しむようなワインなら2、3ユーロ(日本円で300~500円)でも見つかりますし、貴重な銘柄・年代のコレクター向けのワインなら数百万円ものもまであります。

日本で人気の銘柄や年代は、現地イタリアでも高めに値付けがされている可能性もあります。狙っているワインがある場合は、日本での販売価格がいくらなのか、事前に調べておくとよいでしょう。

また有名銘柄にこだわらず、日本でまだ輸入されていないワインを探すのも本場ならではの楽しみ方。15~20ユーロ(2000~3000円)程度でも、コストパフォーマンスのよいクオリティの高いワインを見つけることもできます。
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