これぞ、ニューウェイヴ!
これまで、東ドイツの共産テクノとして紹介してきた人たちは、電子音楽の流れ、オールドウェイヴが挑戦したニューウェイヴ、ディスコ的なシュラガー(ドイツ歌謡)が中心でしたが、今回はもっとガチな実験ニューウェイヴな人たちを紹介します。Kriminelle Tanzkapelle
ドイツ語の意味は、「犯罪者のダンスバンド」。共産主義体制の中でとびきり過激な名前でよく活動できたものです。首謀者は、フランク・ブレットシュナイダー(Frank Bretschneider)とフリッツ・ヘンドリック・メレ(Fritz Hendrik Melle)。このようなものをAmigaからリリースできなかったのか、Frankが作ったklangFarBeというレーベルからカセット・アルバム『Glückliche Jahre(幸せな年)』(1985年)をリリースしています。Lola Ist Tot(ローラは死んだ) (YouTube)
AG. Geige
AG. Geigeの「Geige」とは、「Violin」の意味。前述のバンドのメンバーだったフランク・ブレットシュナイダー(Frank Bretschneider)が中心となって新たに作ったバンドです。何故か、公式サイトのようなものもあります。『Trickbeat』 (1989年)からの「Zeychen & Wunder」を聴いていると、Der Planあたりのノイエ・ドイチェ・ヴェレにも通じるものがあります。なお、このアルバムになると、より自由な体制になってきた時代の流れでしょうか、klangFarBeとAmigaの両方からリリースされています。Frankは、現在も第一線で活躍しており、ミニマルテクノを中心にやっています。実は、彼にコンタクトがとれて、東ドイツ時代の話を実体験を元にさらに伺いました。インタヴュー記事を掲載する予定なので、お楽しみに。Zeychen & Wunder (YouTube)
AG. Geige
Frank Bretschneider