キャリアプラン/キャリアプラン関連情報

ワークスタイル革命-クラウドソーシングの衝撃

インターネットをベースとした新しいワークスタイルであるクラウドソーシングについて考えてみたいと思います。今朝、月例勉強会の講師に東京工業大学の比嘉教授とクラウドワークスの吉田社長が来られました。お話のエッセンスをシェアできればと思います。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド

このところ良く耳にする、クラウドコンピューティングのクラウドはcloud(雲)ですが、クラウドソーシング(CS)のクラウドはcrowd(群衆)です。今回はインターネットをベースとした新しいワークスタイルであるCSについて考えてみたいと思います。


クラウドソーシングとその仕組みとは

クラウドコンピューティングは今では当たり前の形態となりました。

クラウドコンピューティングは今では当たり前の形態となりました。

インターネットを通じて、不特定多数の人材を活用することを意味します。この市場には単純入力作業から開発・研究まで幅広い人材が世界中から参加しています。不可逆的な世界的潮流となっています。2020年までに世界の労働者の4人に1人はオンラインワーカーになっているという予測もあります。

ユーザー(主に企業)はCSサイトを通じてクラウドワーカーにお仕事内容を投げます。それを見たワーカーは応募します。ユーザーは多数の応募者から一番良い人を選択することができます。

ユーザーは委託したワーカーの仕事に関する事後評価をします。ワーカーのプロフィール・実績DBに仕事の履歴が残ります。逆に、ワーカーも受託したユーザーに関する評価を行います。例えば、事前に確認した仕事以外の要求をするとか、値引きを要求するなど。相互評価をすることでより精度の高いマッチングが可能になっていきます。

海外と国内での普及状況は

海外の主なCSサイトとして、フリーランサー(オーストラリア)の登録者数は930万人、総取引額は推定5億ドルと言われています。オーデスク(アメリカ)は450万人、約8億ドルです。海外では新規商品開発や高度な問題解決などの仕事、スキルや経験をあまり問わない高度に標準化した仕事へのCSの利用は当たり前のものになりつつあります。

日本の普及状況は米国の10年遅れと言う感覚と言われています。日本の商取引では、大企業が仕事を発注する場合は法人が前提であるため、個人に発注することはタブーとなっています。また、社内失業者が多いので外部からの専門家の調達は日本では馴染まないとも言われています。
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