記録的な暑さ!と思ってたら梅雨入りして豪雨に…なんだかおかしな天候ですね。どうしても雨の日が多くなりがちなこの季節、週末どこかにおでかけするとしたら、映画がピッタリかもしれません。
今回は、「大ヒット映画の裏テーマに同性愛あり!?」的なノリで、『アナと雪の女王』をはじめ、いくつかの映画をご紹介したいと思います。
『アナと雪の女王』が大ヒットを記録しているのは、みなさんご存じの通りです(興行成績で13週連続1位を獲得、日本の歴代映画興収で3位に。サントラもアニメ映画の歴代1位)。すでにご覧になった方も多いはず。
大ヒットの最大の要因は、何と言っても、♪レリゴー(ありの~)と思わず口ずさんでしまう主題歌の魅力でしょう(「みんなで歌おう」的な上映会もあるみたい)。この歌を押していくプロモーションも成功したと言われていますし、実際、ミュージカルとしてよくできてました。
でも、それだけでは(消費税も上がったばかりの)このご時世、日本歴代3位という驚異的なヒットにはならないと思います。どれだけプロモーションがうまくいっても、「観てよかった」という声が口コミで広がらなければ、絶対にそこまではヒットしません。つまり、映画自体がとてもいい作品だったのです(『千と千尋の神隠し』と似たパターンじゃないでしょうか)
では、どんなところが「よかった」のでしょうか? 「ディズニー初のダブル・プリンセス作品」「驚きに満ちた新鮮なストーリーライン」「子どもだけじゃなく大人も楽しめる」「女性の自立が描かれている」「真実の愛は男女の恋愛ではなく姉妹(家族)愛という現代の新しいハッピーエンド」など、ネット上でもいろいろ書かれていますが、今までの「お姫様が王子様と結ばれてハッピーエンド」というお決まりのパターンに収まらないところが「よかった」につながってるようです。
「女性の自立」や「姉妹愛」にとどまらず、さらに「同性愛(セクシュアルマイノリティ)」がヒットの要因だと言われたりもしていますが、どうなんでしょう? 次の章でその辺りを掘り下げてみたいと思います。