専用庭はマンション1階ならではのメリット
マンションでも庭が持てるって本当?
一口に「マンションの専用庭」といっても定義はなく、土いじりができるスペースがあれば、猫の額ほどの小さな庭から住戸よりも面積の大きい庭、庭の一部に専用の駐車場や駐輪場があるものまで、いろんな庭があります。
専用使用権がある共用部
マンションの専用庭は、その住戸の住人が専用で使用する権利(専用使用権)を持っていますが、マンションの共用部に当たり、それを借りて使う形になります。従って何をしてもいいわけではありません。例えば自分だけの意志で専用庭を駐車場に改修することはできません。専用庭のある間取り例
それではまず、専用庭のある間取りをひとつご紹介しますが、その前に基準階の間取り図を示します【図1】。一般的な外廊下型 田の字プランの間取りで専有面積75.66m2、3LDK、ファミリー向きの間取りです。2階以上の基準階ではこのようにリビング・ダイニングの前方にはバルコニーがついています。続いて1階の専用庭の図を示します【図2】。リビング・ダイニングの前にあったバルコニーはテラスになり、その先に芝張りの庭があります。リビング・ダイニングからの眺めは、何に遮られることもなく、庭全体を眺めることができます。専用庭は防犯用に高さ1.8メートルのメッシュフェンスに囲われ、非常用の扉もついています。
専用庭のあるプランの注目点
このプラン(【図2】)では、専用庭の先の前面道路との間に高低差があります。専用庭の方が高くなっていれば周囲からの視線もあまり気にならないでしょう。また、テラスの端にSK(※)がついています。専用庭にSKがあればガーデニングをばっちり楽しめますし、夏に子ども用プールを使うときなどにも重宝します。
※SK(スロップシンク)=泥のついたものなどが洗える大型の流しのこと
次のページでは専用駐車場のあるプランと専用庭のメリット・デメリットをお伝えします。