湯原温泉とは
湯原温泉(岡山県真庭市)は、岡山県北部の山間部にある温泉地で、付近の湯郷温泉、奥津温泉とともに美作三湯と呼ばれる岡山県を代表する温泉地です。温泉街の一番奥にダムがあって、そのダムの真下に無料の巨大露天風呂「砂湯」があることから、日本屈指の露天風呂の名所としても知られています。本来は山間の秘湯というべきロケーションですが、高速道路米子道の湯原ICが出来たことにより、山陰方面を含めた観光の中継地としても大変に便利な立地。今回は岡山県を代表する温泉地、湯原温泉を紹介します。
湯原温泉の源泉、泉質
湯原温泉の泉質は単純温泉で、クセのないマイルドな湯です。源泉数は15で、毎分6000リットルの豊富な湯量を誇る温泉地で、温泉三昧が可能です。広大な無料露天風呂「砂湯」の他、足湯や手湯が整備されており、豊富な湯量を物語っています。
湯原温泉のおすすめ旅館
湯原温泉を代表する宿といえば、温泉街の最も奥のダムの手前にある「八景」です。湯原温泉を代表する掛け流しの無料露天風呂「砂湯」も川の対岸にあり、いつでも気軽に行けるので温泉好きにも最適です。八景以外の宿で、各種口コミの評判が良くて、源泉掛け流しの浴槽がある宿をいくつかピックアップしてみます。湯めぐりの宿 松の家 花泉、我無らん、湯快感 花やしき、プチホテルゆばらリゾート、元禄旅籠 油屋です。なお元禄旅籠油屋は大浴場は掛け流しではありませんが、各部屋に温泉が給湯されているので、部屋風呂で源泉100%の湯に浸かれます。
なお、当サイトではこれまで各温泉地を紹介する際に、評判が非常に良い上位数軒の宿のみを紹介してきました。今回、上記のように多数列挙したのは、各口コミサイトでも軒並み評判が良く、甲乙付けられなかった為です。このような温泉地は非常に少なく、上位数軒以外の宿の評判が良くない温泉地が多いものですが、湯原温泉は極めて例外的な温泉地といえます。ただし、各宿はバリ風や洋風など趣向を凝らしていますので、自分の好みに合うか否か、宿の公式サイト等を十分に検討されることをおすすめします。
湯原温泉の日帰り入浴施設
湯原温泉を代表する日帰り入浴施設は、冒頭の写真でも紹介した無料露天風呂の「砂湯」です。24時間自由に入れますが、毎週水曜日午前と毎月第一金曜日の日中は清掃の為、入れません。「砂湯」が素晴らしいのは、ダム下の河原の自然環境だけでなく、その場で温泉が湧き出ている足元湧出温泉である点です。温泉が湧いて空気に触れるより先に肌に触れるので、最高に新鮮な温泉であり、温泉の理想型とされているのです。混浴の素朴な露天風呂ですが、泉質にこだわる人であればある程、一度浸かったら泉質の素晴らしさに、出る理由が見つからなくなることでしょう。
混浴が苦手という方には、湯本温泉館があります。温泉街中央にある近代的施設で、内湯のみの施設で循環も併用されていますが、旅館にも給湯している源泉の場所にあり、湯船から溢れるお湯の量も豊富です。
湯原温泉の観光スポット
湯原温泉から最も近い有名観光地といえば、写真の蒜山高原です。また高速道路を使えば、世界的にも有名な足立美術館(島根県安来市)に行くことも出来ます。露天風呂「砂湯」に代表される究極の温泉である足元湧出温泉は、日本全国でも数える程しかありませんが、その多くが湯原温泉付近に集中しています。中でもおすすめは、湯原温泉からも程近い郷緑(ごうろく)温泉。浴室が一つしかなく、交代制で浸かるので待たされる場合もありますが、温泉好きなら待つ価値があります。湯船の底に巨大な岩があり、その岩の割れ目から温泉が噴出しているのを目の当たりにしながら浸かるのは、温泉好きにとって最高の贅沢といえるでしょう。
湯原温泉から南下した所にある真賀温泉の幕湯も足元湧出温泉で、混浴ですが格安で極上の湯に浸かれます。また、奥津温泉も足元湧出温泉で知られる温泉地です。なお、奥津温泉に行く途中に鏡野温泉(鏡野町市場90-1)という知る人ぞ知る日帰り温泉がありますが、ここの湯が絶品です。行く途中に偶然ですが山田養蜂場の看板があるのですが、本当にはちみつでも入っているのかと思う程のつるつる温泉なので、泉質にこだわる方には断然おすすめの温泉です。