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新国立劇場 奥村康祐『パゴダの王子』インタビュー!(3ページ目)

新国立劇場バレエ団公演『パゴダの王子』で、王子役を務めるソリストの奥村康祐さん。『パゴダの王子』はデヴィッド・ビントレーが同団のために振付けた創作バレエであり、奥村さんが入団して初めて踊った想い出深い作品でもあります。ここでは、開幕に先駆け奥村さんにインタビュー! 作品への意気込みをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

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2011年の初演時は東の王役を演じてましたね。

奥村>僕は2011年の9月から新国立劇場バレエ団に来たんですが、リハーサルはすでに6月からはじまっていたので、僕が入った時点でもうみんな振りが入ってて……。入団してすぐ出演した作品で、みんなに追いつかなければいけないし、しかも東の王役をいきなり踊らせてもらったりと、すごく責任を感じました。

東の王もとても難しいパートで、苦戦したのを覚えています。あの時は初演だったので、少しずつ振付けながらリハーサルを進めていくという状態。それに東の王役だけならまだいいけれど、タツノオトシゴ役やコール・ド・バレエなどいろいろ踊っていたので、その振りもできたそばからどんどん覚えていかなければならない。

時間もだんだんなくなっていくし、“本当に開幕できるのかな?”なんてちょっと不安になりました(笑)。古典バレエだと要領もある程度わかってるけど、この作品はそういう面でもプレッシャーがありました。

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『パゴダの王子』(2011) 東の王を踊る奥村さん(左から二番目) 撮影:瀬戸秀美


初演時の反響はいかがでしたか?

奥村>“初めて観る雰囲気で面白かった”という声を多くいただきました。ただ初演でもあるし、こういう作品だと、笑っていいのかいけないのか、どこで拍手したらいいのかーーという戸惑いもあったようです。回を重ねるごとに“こういう風に受け止めていいんだ”というのが伝わったみたいで、日に日に盛り上がっていったような気がします。

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