絵本/絵本関連情報

福島が大好きでたまらない『あたまがふくしまちゃん』

福島のことばかり考えていたら、頭が福島県の形になっちゃったという女の子、『あたまがふくしまちゃん』。東日本大震災後の福島を応援するために有志が作ったキャラクターです。登場人物たちを通して、都道府県の形や特産品について楽しく話しながら、ふるさとや住んでいる土地を誇りに思う気持ちや、異なる土地や文化、人、それぞれの個性を認め合うことの大切さについて考えるきっかけにもなる絵本です。

執筆者:千葉 美奈子

『あたまがふくしまちゃん』とは!?

福島のことばかり考えていたら、頭が福島県の形になっちゃったという5歳の女の子、『あたまがふくしまちゃん』。東日本大震災後の福島を応援するために有志が作ったキャラクターです。あたまがふくしまちゃんが通う「にっぽんようちえん」には、色々な都道府県の形の髪形をした先生や子どもたちがいます。みんな、ふるさとのことが大好きな子たちです。都道府県の形や特産品について楽しく話しながら、ふるさとや住んでいる土地を誇りに思う気持ちや、異なる土地や文化、人、それぞれの個性を認め合うことの大切さについて、考えるきっかけにもなる絵本です。


 


ご当地幼稚園弁当から広がる世界

自分の髪形の都道府県のご当地弁当を広げる幼稚園のみんな。「あたまがおおさかくん」はたこ焼き弁当、「あたまがこうちくん」はかつおのタタキ弁当、「あたまがおかやまくん」はえびめし弁当……という具合です。日本にはどんな都道府県があって、どんなものが有名だったり美味しかったるするんだろう? この県はとても面白い形をしているけれど、日本のどの辺にあるんだろう? なかなか行くことのできない他の都道府県の存在に、子どもが楽しく関心を持つことができそうです。

そして、関心を持つとさらに知りたいことが増え、知っていることが増えると、その土地にどんどん親近感がわくもの。これからの時代を生きていく子どもたちにはグローバルな視点や語学力も求められていますが、同時に、自分の住む土地や国内の様々な土地の個性や魅力を発見し、色々な形で関心を深めていくことも大切ですね。


内気だった「あたまがふくしまちゃん」は……

お話の中で内気でなかなか友だちを作れず、いつも1人ぼっちだった「あたまがふくしまちゃん」。一番大きい頭を持つ「ほっかいどうあたませんせい」からアドバイスをもらい、自分らしいやり方でみんなの心をつなげていきます。みんなの心がしっかりつながったら、日本列島になりました。みんなは各都道府県の形の髪形をしているのですから、当然ですね!

 

自分の生まれた都道府県が大好きな子どもたちが、その土地でたくさん遊んでスクスク育ちますように。このお話の作者や「あたまがふくしまちゃんプロジェクト実行委員会」の人たちのそんな熱い思いがぎっしり詰まったキャラクター、「あたまがふくしまちゃん」。グッズや絵本による収益は、福島の子どもたちの室内遊び場などの建設のために充てていきたいとのことです。

▼『あたまがふくしまちゃん』オフィシャルサイト

 
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