テクノポップ/海外のテクノポップ

東ドイツ博物館に行こう!(ベルリン編)(3ページ目)

共産テクノ・東ドイツ編続きます!共産テクノの調査のため訪れたベルリンの東ドイツ博物館を紹介! そこには秘宝はありませんが、その時代の人々の生活記録があります。また、共産テクノとして電子音楽部門からServiとKeyを紹介。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

Servi

ruckkehr

Ruckkehr Aus Ithaka

東ベルリンのHanns Eisler Academy of Musicで教鞭をとっていたJan BilkとTomaš Nawkaによる二人電子音楽ユニットです。東西の隔てはあれど、ドイツはテクノポップの発祥地でKraftwerkを生み出した国。故に、電子音楽系には強いはず。東ドイツには、公式レーベルとしては、Deutsche Schallplatten Berlinしかありませんでした。その中にサブレーベルがジャンル毎にあって、ポップ・ロック担当が1947年に設立されたAmigaです。だから、東ドイツで紹介するのは一部の例外を除き、Amigaからのリリースです。ServiはAmiga時代に2枚のアルバム『Rückkehr Aus Ithaka』(1986年)、『Pas De Deux In H』(1988年)をリリースしています。1枚目のアルバムから、美しくも実験している「Laistrygonen」を聴いてください。

Laistrygonen (YouTube)

 

Key

key

Key

Frank FehseとAndreas FreginからなるKeyも同じく電子音楽ユニット。確認できる限り、『Key』(1988年)というアルバムのみをリリース。Serviよりはポップよりでヴォコーダーも駆使したスペーシー・サウンド。カヴァーも収録し、Harold Faltermeyerの「AXEL-F」(『ビバリーヒルズ・コップ』)やJan Hammerの「Crockett's Theme」(『マイアミ・ヴァイス』)とテーマ曲が好きみたいです。

Crockett's Theme (YouTube)

 

後に、エレクトロクラッシュ・ブームの時、FPUも「Crockett’s Theme」のカヴァーをしていましたから、なかなかの選曲センス!

FPU - Crocketts Theme (YouTube)

東ドイツ編、まだまだ続きます!

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