カナダ/カナダの観光・見どころ

大西洋に面した城下町、カナダ・ハリファックス(2ページ目)

カナダ本土としては最東端にあるノバスコシア州の州都ハリファックス。ヨーロッパに最も近い北米の都市ということもあり、古くは英国からの移民者が定住した場所。現在では、地の利を活かした、ヨーロッパへの港町として栄えています。町のあちこちで史跡が見られる、情緒あふれる港町。今回はそんなハリファックスをご紹介します。

執筆者:下村 猛

ハリファックス市街地と見どころ

ハリファックスの町の中心にある国定史跡ハリファックス・シタデル (C) R. Garnett Location: Halifax Citadel National Historic Site of Canada

ハリファックスの町の中心にある国定史跡ハリファックス・シタデル。同じような城郭の五稜郭がある函館は、ハリファックスの姉妹都市 (C) R. Garnett Location: Halifax Citadel National Historic Site of Canada

ハリファックスは、入り江を挟んだ対岸のダートマスとともに、ハリファックス都市圏を形成しており、人口約40万人。不凍港としてヨーロッパに最も近い場所にあり、大型船を入港させるのに十分な水深を持ち、港湾施設も整った町として、船舶業界では一定の地位を得ています。大西洋沿岸地域では最大の町であり、もちろん経済の中心であることから、街中には高層ビルが立ち並び、美しいウォーターフロントエリアと相まって、美しいダウンタウンの風景を見ることができます。

このウォーターフロントエリアを中心に、ダウンタウンにはレストランや英国の影響を色濃く受けたパブも数多く立ち並びます。大西洋から水揚げされた新鮮なシーフードは、ハリファックスでぜひ味わっておきたいところ。特にロブスター、ズワイガニ、アトランティックサーモンははずせない一品です。また、パブではハリファックスの地ビールであるアレキサンダーキースは欠かせません。今やカナダ全国でもメジャーなビールになっているのですが、やはり地元で飲む「ナマ」は一味違いますので、こちらもぜひご賞味を。

最初に英国からの移住者が定住した地というこもあり、街中でも歴史的建造物や史跡が見られます。ハリファックスでの主な見どころは以下の通り。

ハリファックス・シタデル国定史跡
シタデルそばのパブリックガーデン。ビクトリア王朝様式のガーデンも、できれば立ち寄りたいところ (C) Wally Hayes

シタデルそばのパブリックガーデン。ビクトリア王朝様式のこのガーデンも、できれば立ち寄りたいところ (C) Wally Hayes

ともに新しい植民地として、その勢力を拡大しようとする英仏両国。英国がそんな抗争を続けるフランスに対抗して作った要塞。英国の王様の名前から、フォートジョージというのが正式名称です。現在はカナダの国定史跡として、英仏戦争や植民地の歴史など、見学することができます

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開館時間:9:00~17:00(7月1日~8月31日は18:00まで)。11月1日から5月上旬までの冬場は、要塞の敷地内への入場は可能ですが、要塞の建物内部への入場できないので要注意
料金:大人11.70カナダドル、子供(6~16歳)5.80カナダドル。春秋の閑散期は料金割引あり。冬場は無料

大西洋海洋博物館
ウォーターフロントにある博物館で、大西洋を渡って多く人が移住したハリファックスの歴史に触れることができます。また、大西洋で沈没したタイタニック号の遺品も展示。余談ですが、タイタニック号が沈没した際、犠牲者の多くがハリファックスに搬送されてきたため、市街地の墓地にはたくさんの犠牲者が眠っています。

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開館時間:5月1日~10月31日9:30~17:30(火曜のみ20:00まで、11月1日~4月30日は月曜が休業、日曜13:00~17:30)
料金:5月1日~10月31日まで、大人9.25カナダドル、子供(6~17歳)5カナダドル/11月1日~4月30日まで、大人5カナダドル、子供(6~17歳)3カナダドル

ハリファックスは市内だけではなく、世界遺産や世界最大の干満の差を誇る入り江など、周辺地域にも見どころが盛りだくさん! 詳細はハリファックス周辺の見どころの記事をご参照ください。
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