企業のIT活用/IT経営の基礎知識

新入社員がやりがち!? ITトラブル回避策(後編)(2ページ目)

ITマナーや情報セキュリティに関して、ルール化や研修を実施する企業も増えていますが、先輩たちには当たり前でも、新人にとっては、まだまだ慣れていないことが少なくありません。起こりうるITトラブルと回避策、そしてイザというときに会社が迫られる具体的な対応まで、事前に把握・共有しておきましょう。後編では、パソコン以外のIT機器・サービスに潜むリスクのほか、組織の一員としてルールを守る大切さにも触れていきます。

長谷川 渉

執筆者:長谷川 渉

企業のIT活用ガイド

組織の一員としてルールを守る

新入社員の中には、専門学校や個人的に勉強して、ITやパソコンにとても詳しい人もいることでしょう。

スキルを持っているが故に、独断で会社のパソコンをカスタマイズしたくなるかもしれませんが、職場には職場なりの運用やルールがあります。

PC環境に関する改善提案・要望は、まず先輩や上司に相談しよう

PC環境に関する改善提案・要望は、まず先輩や上司に相談しよう

技術力の高さと、社会人としての心構えができていることは別問題。

新人だからこそ気が付く、既存環境の使いにくさや改善すべきポイントなどもあると思いますが、ルールに従って、先輩や上司に相談のうえ、対応するように心がけましょう。

他にも、業務効率を上げるために、さまざまなデータを社内の共有サーバなどに保存して利用している部署は多いと思いますが、こういったデータの取り扱いについても、部署ごとにルールを定めておきましょう。

共有データである認識がないと、勝手に編集や削除をしてしまい、他のユーザーに迷惑をかけてしまうことがあるからです。

編集してはいけないデータを触ってしまった場合でも、通常はデータのバックアップが取られていると思いますが、データを復旧させるにも時間がかかります。

共有データを使うときは、いったん自分のパソコンにコピーを作成してから利用するなど、当たり前のようなことであっても、ルール化しておくことがトラブル回避につながります。
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