企業のIT活用/IT経営の基礎知識

新入社員がやりがち!? ITトラブル回避策(前編)

ITマナーや情報セキュリティに関して、ルール化や研修を実施する企業も増えていますが、先輩たちには当たり前でも、新人にとっては、まだまだ慣れていないことが少なくありません。若い世代のITリテラシーを過信せず、起こりうるITトラブルと回避策を事前に把握・共有しておきましょう。前編では、私的利用をはじめ、主に会社のパソコンを「自分のパソコン」と同様に扱うことによって生じ得るトラブルと回避策をお伝えします。

新年度を迎えて……

新年度を迎え、職場にも続々と新入社員が配属されるこの時期。

新入社員の方々は、パソコンやメールアドレス、サーバへのアクセス権などが付与され、本格的に担当業務がスタートする頃ではないでしょうか。

社内でセキュリティーポリシーを定め、ITのマナーや情報セキュリティに関する研修を実施している企業も多くなっていますが、先輩たちにとっては当たり前のことでも、新人にとっては、まだまだ慣れていないことが少なくありません。

予め起こりうるITトラブルと回避策を把握・共有し、初めての環境の中で多くの仕事を覚えていかなければならない新人の皆さんを、チーム全体でサポートしていきましょう。


若い世代のITリテラシーを過信しない

確かに、若い世代ほどITリテラシーが高い傾向にありますが、「セキュリティに関しても分かっているはず」という思い込みは危険です。

例えば、英語の電子メールに添付されたファイル。自分の個人アドレス宛てに届いたら怪しいと思うかもしれませんが、会社だと、「会社に迷惑メールが来るはずがない」「海外の取引先のメールでは」という思い込みから、添付ファイルを開く心理的なハードルが低くなりがちです。

しかし、添付ファイルがウイルスの感染源となって、パソコンやネットワークへの不正アクセス、ひいては個人情報や機密情報の漏えい・改ざんにつながりかねません。

不用意に開いたりせず、削除するか、心配な場合は情報管理部などITセキュリティを扱う部署に相談するようにしましょう。

マイクロソフト社によるパスワードの強度を自動評価するサービス

マイクロソフト社によるパスワードの強度を自動評価するサービス

また、今やパスワードによるユーザー認証(ログイン)は、あらゆるサービスで取り入れられていますが、安易なパスワードを設定する人が後を絶たないのも事実。

パスワードは、英数字や特殊記号を組み合わせた8文字以上で構成し、1文字は大文字を使用、同じパスワードは使い回さないなど、基本的なことから共有していきましょう。

あわせて読みたい

あなたにオススメ