これをやってはいけない!その2~意味の取り違え、論の乱れ
早速ですが、もう一つの事例を見てみましょう。★問い: 皆さんはこれまで生きてきて、やりたかったのにできなかったことはありますか?‘できなかったこと’という題目で文章を書いてください。ただし、以下に提示された内容がすべて含まれていなければなりません
1)したかったのにできなかったことは何か?
2)なぜそれができなかったか?
3)そのときにかえったら、どうするか?
ここの韓国語は、「하고 싶었는데 하지 못한 일(ハゴ シッポンヌンデ ハジ モッタンニル/したかったのにできなかったこと)」となっていますが、ここの「일(イル/こと)」を、「일(イル/仕事)」と解釈された方がとても多かったです。
ここを取り違えてしまうと、文章がガラリと変わってしまうのは言うまでもありません。
「できなかったこと」は、実現不可能なことを
「小学校のとき、近所のマサオくんが好きだった。告白したかったけど、気まずくなりそうで言えなかった。いまそのときに帰ったら、マサオくんに好きですと言いたい」
また、ここで、3)の「そのときにかえったらどうするか」を、「仮にそのときに帰ったとしても、やっぱり告白できないと思う」としてしまうと、いくら自身の本音がそうであっても、作文としての論展開、構造がぼやけてしまい、スッキリ終えることができません。
これがただの友達同士の会話だったらまったく問題はないのですが、ここでは「試験用の作文」を書かないといけないので、多少本意と違っていてもストンという落としどころのある、美しい構造の文章を目指す必要があると思います。
文法の正確さや語彙の豊富さも大切ですが、それは普段の積み重ねが現れるだけですので、本番ではこの「聞かれていることに答えているか」「論や筋が通っているか」のチェックを怠らないでください。
試験を受ける皆さん、がんばってください! 아자아자 파이팅!