妻からDVを受けたことのある夫は2割弱!
妻から夫に向けられる暴力も「DV」
実際に、妻から暴力を受けたことのある夫は、2割弱という調査結果があります。2012年内閣府「男女間における暴力に関する調査報告書」によると、配偶者からの暴力被害経験が「あった」と答えた女性は32.9%、対して男性は18.3%でした。
男性の被害は女性に比べたら少ないですし、このうち「何度も(被害に)あった」の割合は、女性が3分の1に対し、男性は6分の1になりますので、やはり女性のDV被害の方が深刻です。とはいえ、総合的に見て「男性のDV被害は非常に少ない」とも言えない数字であるように思います。
DVに含まれる「精神的いやがらせ」とは?
ひどい暴言をぶつけたり、無視したり、おどしたりするのが「精神的いやがらせ」
身体的暴力はDVだと認知しやすい一方で、いやがらせなどの精神的暴力のDV性は加害者も被害者も自覚しにくいものです。とはいえ、これも明らかにDVの一つ。内閣府のホームページでは、DVの「精神的なもの」にあたるものとして、次のような例が挙げられています。
- 大声でどなる
- 「誰のおかげで生活できるんだ」「かいしょうなし」などと言う
- 実家や友人とつきあうのを制限したり、電話や手紙を細かくチェックしたりする
- 何を言っても無視して口をきかない
- 人の前でバカにしたり、命令するような口調でものを言ったりする
- 大切にしているものをこわしたり、捨てたりする
- 生活費を渡さない
- 外で働くなと言ったり、仕事を辞めさせたりする
- 子どもに危害を加えるといっておどす
- なぐるそぶりや、物をなげつけるふりをして、おどかす
これを見て、妻である私は一瞬ドキリとしてしまいました(苦笑)。実は、同じように感じている奥様も、いらっしゃるのではないでしょうか? 妻が何気なく夫に向けている行為のなかにも、実は「DV的なもの」があるのかもしれません。