日々、起業相談を受けていると、転職するか起業するかの2択で揺れる相談者に遭遇することがあります。終身雇用制から転職が当たり前の時代になり、さらに進んで転職と起業が同じ土俵で検討される、日本もそんな時代になったといえるでしょう。実は、起業するにしても、職歴が大きく影響します。職歴次第で起業の成功確率が違ってくるといっても過言ではありません。意外に思われるかもしれませんが、この点は転職と変わりません。今回は起業と職歴について解説します。

起業での職歴の重要性

職歴は転職だけでなく起業にも影響します

職歴は転職だけでなく起業にも影響します

起業して成功する人、失敗する人。両者がいます。仮にですが、かなりハードルを下げて、起業して事業を3年間継続できる人を起業に成功する人と定義しましょう。今まで多くの起業家を支援してきましたが、経験上、かなり正確に当てはまると感じる法則があります。

「起業に成功する人は、必ずといっていいほど、そのビジネスの経験者」
だということです。

逆に全く経験がない業種で起業する場合は、失敗する確率が高いです。

似た話として、株式投資の世界では、「自分が知らない業種には手を出すな」といわれます。これは世界的に有名な投資家でさえ心がけていることです。知らない業種に手を出すのはキケン。自分で起業する場合も全く同じことなのです。

経験がない業種で起業するとどうなるか

では、未経験の業種で起業した場合、どんな弊害が起きるでしょうか。現場で感じることを体系化してみます。

1.売ることができない
今の成熟した市場では、様々な商品・サービスがあふれ、特に大手企業は多額の広告費と高度なマーケティング手法を駆使して売上げを競いあっています。そんな中、起業家が割って入ったとき、未経験者が同じ土俵で競争できるほど、甘くはないということです。

2.余分なコストを使う
人は経験がないことには余分な出費をしがちです。一度、起業してしまえば、結果が出るまでお金は減る一方。ムダな出費をしている余裕は一切ないのです。

3.判断のスピードと正確性に欠ける
起業家に必要となる内面的な要素。それは、決断のスピードと正確性、行動力、自信。未経験の業種では、これらを最初から発揮することは難しいですよね。