各棟ごとに特徴をもたせた
住戸プランを工夫
次に、モデルルームを見ましょう。モデルルームはC棟1階の94.90平方メートルのプランとB棟の72.01平方メートルのプランの2つ。まず、94Cタイプの最大の特徴は、広い専用テラスとハナレ。テラス面積14.00平方メートル、専用テラス面積26.42平方メートル、合わせて40.42平方メートルとテラス部分はかなりの広さです。そこに14.60平方メートルのハナレがあります。モデルルームでは書斎という想定ですが、茶室などの趣味の部屋や大型の収納室として使われると考えられます。専有面積は94.90平方メートルですが、ハナレの面積を別にすれば約80平方メートルの3LDKが基本プラン(モデルルームは2LDK)となります。
こうしたハナレのある住戸はC棟1階に7戸ありますが、A棟とC棟には共用廊下と居室窓の間に「吹き抜け」のあるプランが数多く用意されており、開放感や居室のプライバシーに配慮した住戸が多いという特徴を持たせています。
もうひとつの72Bタイプの最大の特徴は、玄関回りにあります。B棟のみ自転車を玄関脇に置けるようになっていて、広いアルコーブにはラックを2台設置したサイクルポートが用意されています。B棟には自転車を運べるエレベーターも設置されています。
また、各棟最上階の角住戸の一部に、バルコニーから螺旋階段でルーフバルコニーに出られるプランも5戸設けられています。
左)B棟の特徴となる玄関脇のサイクルポート 右)キッチンからLDをのぞむ。バルコニーの手すりはオリジナルのロートアルミ手すり。縦格子の大きさやピッチ、取り付け角度を変えることで、通風・採光を遮ることなく、外観にアクセントをつけられる
大規模マンションならではの
共用設備やサービスも
大規模マンションならではの共用設備も豊富です。パーティールームやキッズルーム、ゲストルーム、ライブラリーラウンジが配置されているほか、コンシェルジュサービスや焼きたてパンやコーヒーを提供するサービス(有料)なども用意されます。また、防災倉庫などの防災対策はもちろんのこと、各戸で契約する低圧受電より電気料金が安くなる「高圧一括受電」と、共用部の電気代の年間12万円程度を削減する「太陽光発電システム」を組み合わせています。各住戸の家の燃費をシミュレーションした「マンション家計簿」を作成していている点も興味深い点です。
このマンションの留意点を挙げるとしたら、カーシェアリングはありますが、駐車場が83台分と全戸数の3割程度しかないこと、周辺は一方通行の道路が多いことなどで、車を利用する人は事前にチェックしたい点です。
さて、気になる価格ですが、70平方メートル台で6000万円台を予定しているとのこと。60平方メートル前半の2LDKの住戸もあり、価格は4000万円台~5000万円台になるそうです。
2014年2月15日以降の事前案内会で既に700件以上の来場があるそうですが、地元近隣のファミリー層やプレファミリー層のほかに、一戸建てからの住み替えを検討する高齢層が多いということです。