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画期的に遅いFPS スティールダイバー SW(3ページ目)

ゲームというものは、多くの場合どんどん速くなります。主人公の移動速度、メッセージスピード、格闘ゲームの技の応酬。結果、進化しすぎたゲームは時として、あまりの目まぐるしさに初心者から敬遠されることもあります。そんな中で、画期的な遅さで新しい面白さを実現したシューティングゲームがありました。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

ゲーム業界ニュースガイド

画期的な遅さ

ダウンロードの図

正規版は税別952円。仮入隊版を気に入ったら、オンラインでアップグレードすると良いでしょう(イラスト 橋本モチチ)

敵艦と向かい合っての撃ち合い、お互いまっすぐ向かい合いながら魚雷を撃ちまくりつつ近づいてきて、ギリギリのところでかわします、潜水艦の底と、上部がガリガリこすりあわせながら交差、直後すかさず旋回です。真後ろを向くことはできません、両者大きく弧を描き、敵が視界に入ったところでさらに魚雷発射! まるでガンマンの決闘のようです。

敵を追尾して進むホーミング魚雷なんていうのもあります。ロックオンされたらまず逃げられませんが、MASKERと呼ばれる空気を使って水泡を作り姿を隠す装置を使うと、ロックオンを外すことができます。ただし、MASKERが使えるのは潜水艦に貯めている空気がある間だけです。ホーミング魚雷を撃ってはMASKERで外されるというのを繰り返して…次にMASKERを使った時、空気を補充する為に海上に上がっていくはずだと予想して魚雷発射、透明の敵艦にヒット、なんてことがあるとたまりません。

また、遠距離からの攻撃も大変に魅力的です。スティールダイバー サブウォーズでは、ある一定以上の距離がある状態で魚雷を命中させると、遠距離ヒットと表示され、攻撃力にボーナスがつきます。潜望鏡で敵の位置を確認、無防備に移動するその先を予測して、1発の魚雷をズドン。徐々に近づく魚雷と敵影。はるか遠くで横っ腹に直撃させると、気持ちよさ最高です。

遅いからこその駆け引き、遅いからこその戦術があります。そして、これだけ遅ければ、反射神経に自信のない人でも遊べますし、画面を見ても目まぐるしく動いて何が何だか分からない、ということにもなりません。遅いということで、これだけゲームが変わるのかと、驚きます。

スティールダイバー サブウォーズはダウンロード専用タイトルで、使える潜水艦が制限されはしますが仮入隊版なら無料でダウンロードして遊ぶことができます、もちろん対戦も。この画期的な遅さ、ぜひ体感してみてください。

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