学費・教育費/大学でかかるお金

医学部の学費ランキング

大学のあらゆる学部の中で最もお金がかかる医学部。国立は学部問わず一律のところが多いので、かなり金額は抑えられますが、入試は難関で狭き門。では私立大学の医学部に行った場合、一体どのくらいかかるのでしょうか。全国の医学部の学費をランキング形式で紹介します。

鈴木 さや子

執筆者:鈴木 さや子

学費・教育費ガイド

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国立なら6年間で約350万円

国立大学の学費は学部問わず一律のことが多いです。そのため、医学部であっても6年間で約350万円(平成22年度の標準額は、入学金28万2000円、授業料年額53万5800円。大学や学部によって多少前後することも)と、だいぶ費用を抑えて通うことができます。

しかし国立に行きたいと言っても、そう簡単に行ける道ではありません。もし私立に行ってでも医者になりたいと子どもが言ったとしたら……? 一体どのくらいかかるのでしょう。

全国の私立大学医学部の学費ランキング

全国の私立大学医学部のうち、6年間でかかる学費が高い順に掲載します。3月25日時点の各大学サイトの掲載内容となるため、大学によっては平成25年度、平成26年度が異なる場合があること、入学金と学費以外にかかる諸費用が書かれていない場合は加算していないこと、全寮制の場合は分かる範囲で寮費を加算していることをご了承下さい。また、学費の詳細については各大学の入試要項などで必ずご確認をお願いします。
医学部の学費ランキング

私立大学医学部の学費ランキング

全国にある29の大学で、寮費は含みますが、最も高くなったのが川崎医科大学(岡山県)。授業料は年額200万円と他大学と大差ないものの、教育充実費が年額500万円(1年次は650万円)であることから、群を抜いてトップになりました。

対して、最も安いのが順天堂大学(東京都)。授業料は年額200万円(1年次は70万円)と川崎医科大学と同じですが、教育充実費などその他の経費は年額158万円(1年次は20万円)で、6年間の合計は2104万円。川崎医科大学と比較すると大きく異なりますね。しかし、そうは言っても2000万円以上という金額は、一般家庭にとって大打撃になることには変わりありません。

奨学金制度などのリサーチや家庭での話し合いは不可欠

初年度納入金だけで1000万円近く必要な大学も少なくないので、貯金額が足りないと入学するのもままならないかもしれません。そこで、医者を志すお子さんがいる家庭は、次のことを早いうちから話し合っておくとよいと思います。

・特待生制度や医学部奨学金制度はあるか。また、どのような内容か
・卒業後一定の職に一定期間就くことを条件に学費が免除になる大学も。志望校のひとつとして検討する
・国立でないと無理と判断した場合は学費などの情報を共有し、話しておくこと
・入学時に必要なお金をどう工面するか

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