Denis & Denis
松見:80年代より面白いキャリア変遷を辿りながら今でも活動しているのが、クロアチア西部の街Rijeka(リエカ)出身のDenis & Denis。プロデューサーのDavor Toljaを中心としたプロジェクトで、女性シンガーのMarina Perazicをフィーチャーしたニューウェイヴ系デュオとして1982年にデビュー。いくつかのヒットもありましたが、4年後の1986年、仲違いによってMaria嬢が脱退しソロとして活動するようになり、一度解散しています。その後約20年の時を経てDavor氏がユニットの再始動を発表し、Ruby Montanari Knezを新しいシンガーに迎え2010年より本格的に活動を再開しています。脱退騒動のほとぼりも冷めたのか、YouTubeではMarina嬢とRuby嬢の新旧ボーカリストが共演しているライヴ映像なども見られます。
Program tvog kompjutera (YouTube)
Ljubomora (YouTube)
Dugine boje (amazon.co.jp)
ガイド:
旧東ブロックの中でも独自の路線を走っていたユーゴスラビアだけあって、80年代にこんなニューウェイヴど真ん中のバンドがいたとは、歴史的にも大変興味深いです。Laibachもユーゴ(スロベニア)ですからね。
KIMIKO
松見:クロアチア最後に紹介する男女デュオはLora ŠuljicとZoran Pleškoから成るインディー系バンドのKIMIKO。自らの音楽を"burdened pop"と称していますが、あえて今っぽく"ちょい病み系ポップ"とでも言いましょうか。確かにアルバムを聴いてみると、ダウナーでひねくれたサウンドです。
AK 47 (YouTube)
From Our Room To Yours (amazon.co.jp)
ガイド:
まるで日本人の女の子のような名前ですね。AK 47はソ連の自動小銃の名前。最近、その生みの親であるミハイル・カラシニコフが亡くなりました。
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1)~10)までは14)以前の記事から辿ってください。
11) アイルランド&オランダ編
12) ベルギー&ルクセンブルク編
13) ドイツ編(1)
14) ドイツ編(2)
15) スイス&オーストリア編
16) ハンガリー、チェコ、スロバキア編
17) ポーランド編
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