テクノポップ/海外のテクノポップ

世界のエレクトロ男女ペア~旧ユーゴ(1)

「世界のエレクトロ男女ペア」対談18回目! 東欧(東ヨーロッパ)第1弾は、バルカン半島に位置する旧ユーゴスラビア諸国。先ずは、スロベニアとクロアチア。独自の社会主義路線のユーゴだけあり、古いユニットも含め意外と発掘できました。お勧めは、Moulin Rouge(笑)、New Wave Syria 、Nipplepeopleなど。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

旧ユーゴスラビア

ガイド:
僕が世界地理を習った頃はユーゴスラビア。「南スラブ人の土地」という意味ですね。東欧革命後、ユーゴは解体され、以下の国に分離独立しました。歴史的にもヨーロッパの火薬庫と呼ばれたバルカン半島に位置する旧ユーゴスラビア諸国。民族・宗教対立問題も抱え、90年代から00年代初めにかけてあちこちで紛争が起こりました。

スロベニア
クロアチア
セルビア
モンテネグロ
コソボ(セルビアは認めていない)
ボスニア・ヘルツェゴビナ
マケドニア

スロベニア

ガイド:
スロベニアはユーゴスラビアから最初に独立した(1991年)、約205万人の国。ユーゴスラビアは宗教も独立に関係しますが、スロベニアはカトリックが主流。オースリアとオーストラリアを混同するようにスロベニアとスロバキアも混同されがちです。エストニアとエリトニア、アルバニアとアルメニアもややこしいですね。国旗も似ていますが、スロベニアもスロバキアもスラブ人の国という意味です。

Moulin Rouge

ガイド:
boysdontcry

涙をみせないで~BOYS DON’T CRY~

Moulin Rougeは、女性シンガーのAlenka Šmidová-Cenováとプロデューサー的役割のMatjaz Kosiによるデュオ。何故か、フランスの有名なキャバレーの名前。二人ともスロベニア人ですが、彼らの曲がヒットしたのは、80年代後半でまだユーゴスラビア。ユーゴなのに、バリバリのユーロビート。しかも、ほとんどStock Aitken Waterman!

Boys Don’t Cry (YouTube)
涙をみせないで~BOYS DON’T CRY~ (amazon.co.jp)

 

松見:
「Boys Don't Cry」はWinkの楽曲の中でも特に大好きな一曲です!

Wink - 涙をみせないで~Boys Don't Cry~ (YouTube)

彼らは1989年のユーロヴィジョン・ソング・コンテストにも「Johnny je moj」でユーゴスラビア代表として出ていましたね。

Johnny je moj (YouTube)

New Wave Syria

松見:
summer

Summer

スロベニアからは1組、Urša GolobとRok Pezdircによる2007年結成のNew Wave Syriaをご紹介。アナログシンセを愛し、サーキットベンディング(電子工作)を得意とする彼らならではのDIY精神に満ちたピコピコ・テクノポップです。

Hipster Than Hip (YouTube)
Summer (Bandcamp)

ガイド:
初めて聴きますが、ユニット名からして期待感を持たせ、期待に応えてくれました。スロベニア、侮れません!

 

  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます