ゴントラン シェリエ東京のビストロがオープン
レストランのパンが美味しすぎると、ついつい食べ過ぎてしまう。バターも何種類か用意されており、それがまた旨いものだからメインディッシュに辿りつく頃にはお腹一杯になってしまう。そんな苦い経験を持つトラウマからか、パンの美味しいビストロでは、パンとワインとチーズがあればそれで十分という偏見を持ち続けていた。
エントランスは店内の階段から
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帰りに翌朝のパンを買いたくなる。
宮益坂下のちょうど交差点という抜群の立地にゴントラン シェリエ東京があり、その店内から地下に降りると渋谷ならではのスタイリッシュさと押し付けの緩いモダンさを持つインテリアが視界に入る。
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赤い看板がひときわ目立つ
オープンキッチン、そして手前のカウンター、テーブル、奥の間仕切りのある個室スペースが無駄なく配置され、開放感とざわざわ感が交差するどこに席をとっても心地良さを感じる。
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カウンターも楽しそうだ
まずはカレー風味とイカスミのバゲットがアミューズで。パンはこれで十分かも知れない。パンメニューもあるが、それ以上にアラカルトメニューが充実し、パン屋のビストロと思わずに郷土料理の数々を選んでいきたい。
まずは、これでしょ!と選んだのはジャンボンペルシエ(豚肉のゼリー寄せ)。個人的に大好きな料理のひとつだ。周りにはオニオンのソースが敷かれ、ほんのりとした塩加減と肉の食感がたまらく調和する。グラスでアルザスとガイヤックの白ワインを合わせたが、調和の幅を広げ、料理がさらに旨味を益す。
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これぞフランス料理!
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卵のふんわり感とスパイスが見事に調和する