キャリアプラン

これからのキャリアを考える2つの視点(2ページ目)

「これまでの延長線でのキャリア構築」と「新しい領域でのキャリア構築」の2つの視点について考えていきたいと思います。比較的自由度の高い若年層やアクティブシニアの方々は勇気を持って行動することが求められることでしょう。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド

“石の上にも3年”を忘れずに

キャリア構築の王道は、会社を変えるかどうかは別として、キャリアを深く構築し、その分野で成果を出し続けることに尽きます。そのためにはまずは「石の上にも3年」です。ガイドの私は仕事柄、これまで数えきれないほどの職務経歴書や面接に携わってきましたが、3年未満のキャリアはほとんどカウントされないと考えて下さい。

事実、中途・キャリア採用時、転職回数が3社以上の応募者は書類時点でNGというような企業は多々あります。会社側の論理として、長く定着しないのではないかというリスクを考えると同時に、腰を据えて仕事に対峙していないのではというイメージがどうしてもあるようです。

キャリアや転職の相談時、新卒でも中途・キャリア採用でも「自分の価値を下げないためにも、ご縁があった企業には最低3年以上は在籍すべき」とアドバイスをしています。まずは配属された課で腹を据えて一番の貢献をすることです。

次に、もう一つのキャリアを考える視点を提示しましょう。

時流を見極め、環境に適応するというキャリア構築

時流を掴み、大胆に舵を切ることも選択肢の一つと考えよう

時流を掴み、大胆に舵を切ることも選択肢の一つと考えよう

これまでの延長線でキャリアを考えるのは王道ですが、今のような10年に一度の大転換には、時流を掴んで大胆なキャリアチェンジを図ることもまた重要になってきます。今までにない新しい領域でいち早くキャリアを構築するという先手必勝の攻め手です。

こちらは以前の記事「キャリアインタビュー~歴史小説家・伊東潤氏~」で転身して成功したインタビュー事例を書き下ろしましたが、直感のみならず、冷静な眼、自分という商品を踏まえた戦略・マーケティング思考が必要です。

自分のイメージした新しい領域で、本当にこの分野が大きく成長・発展していくか、現在や未来の競合の状況はどうか、その設定した領域は今までのキャリアや自己の強み(パーソナルコアコンピテンス)を活かせるものかという視点で考え、最後は自己責任で勝負勘を働かせることに尽きるでしょう。
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