キャリアプラン

これからのキャリアを考える2つの視点

「これまでの延長線でのキャリア構築」と「新しい領域でのキャリア構築」の2つの視点について考えていきたいと思います。比較的自由度の高い若年層やアクティブシニアの方々は勇気を持って行動することが求められることでしょう。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド

今回の記事では「これまでの延長線でのキャリア構築」、次に「延長線ではない新しい領域でのキャリア構築」の二つの視点から考えていきたいと思います。現在のような10年に1度の大転換期においては、特に比較的自由度の高い30代前半までの若年層、50代以降のアクティブシニアの方々は勇気を持って大胆に発想し、行動することが求められることでしょう。

フリーエージェントというキャリア

今までの延長線でキャリアを考えるのが王道である

今までの延長線でキャリアを考えるのが王道である

キャリアとは仕事を通じての経験の深さや成果の大きさを示します。これまでのキャリアが世間的に評価されれば、更に次のポジション(職務)が準備されることでしょう。

次のポジションとは、同じ会社内での出世に限られているわけではありません。 「フリーエージェント」という言葉がある通り、一つの組織に永続的に属さず、将来的に様々な選択ができるように、契約内容で自由な身を確保するという選択肢があります。

アスリートの世界では、プロ野球がもっとも一般的でしょう。今年から大リーグのヤンキースに転身した田中将大投手もフリーエージェント制を行使しました。ビジネスの世界では、ガイドの私が属する経営コンサルタント、研修インストラクターなどはこの形態が比較的多い職業です。

成熟した日本においては、欧米の経営者のように、これからはフリーエージェント型のプロの経営者がどんどん出現していくことでしょう。昨年末に発表された資生堂のトップ人事、元・日本コカコーラ社長の魚谷雅彦氏がこの4月に社長に就任されることはインパクトのある象徴事例と言えましょう。
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