多くの世界遺産と豊かな自然に恵まれた天府の国――四川省
天府の国と称される豊かな自然が残る美しい四川
ジャイアントパンダは絶滅危惧種として保護されている (C)AbeMie
四川省は三国志でおなじみの諸葛孔明・劉備玄徳率いる蜀が、王国を築いた地として有名です。また、温暖で肥沃な土地であることから、古くから「天符の国~天から与えられた恵みの地~」と称されています。そのため、どの時代も多くの人が集まり、行き交い、結果、寺院や大仏など貴重な文化遺産が築かれてきたというわけです。
しかも、四川の面積は日本の1.3倍と、とにかく広大! その巨大な土地に、多くの見所が点在しているわけですから、一歩間違えれば、「観るべきところを外してしまった」、「移動に時間がかかり過ぎた」……なんてことになりかねません。このコースでは、四川のマストなスポットを効率よく組み込んでありますので、安心です。
行程は日本→四川の省都・成都に入って、アクセスの便利な成都を中心に、各スポットへ行く感じです。航空券は、日本(成田、関西、中部、広島)⇔成都の国際便、成都⇔九寨溝の国内便を手配します。便数は成田11便、関西3便、中部、広島各7便。成都⇔九寨溝便は週50便飛んでいてとても便利です。
出発前に、横山光輝氏のアニメ『三国志』や北方謙三氏の小説『三国志』などを読んでみてください。自然景観や遺跡を観る度に、「孔明や劉備も、この景色を目にしたのだろうか……」などと、想像を楽しみながら観光できるでしょう。
■おすすめシーズン
九寨溝や峨眉山、黄龍など、四川の観光地は標高3000メートルの高地にあるため、観光スポットに関しては7~9月の夏がオンシーズンとなりますが、夏は湿気の多い灼熱で、成都は武漢、南京と共に「中国三大かまど」と呼ばれるほど。オンシーズンでチケットが取りにくいうえに割高な夏よりを避けて、春や秋を選ぶのもおすすめです。ただし、春や秋の高地の平均気温は10度程度なので、寒さ対策は忘れずに。また、中国の連休時は観光ラッシュで身動きがとれなくなるので、避けてください。
>>>中国の法定祝日については「中国の季節(気候・気温)・祝日・イベント」をどうぞ。
■日本~成都~峨眉山~楽山大仏~成都~九寨溝~黄龍~九寨溝~成都~日本
- 1日目:日本(成田、関西、中部、広島)>成都
- 2日目:成都>峨眉山/峨眉山観光
- 3日目:峨眉山>楽山/楽山大仏観光>成都
- 4日目:成都観光/パンダとのふれあい>九寨溝
- 5日目:九寨溝観光
- 6日目:九寨溝>黄龍/黄龍観光>九寨溝>成都
- 7日目:成都>日本
1日目 日本~成都
三国志 ファン必見の地・成都武侯祠 (C)ふれあい中国
早朝便で早めに成都に到着した人は、諸葛亮孔明や劉備玄徳を祀った「武侯祠博物館」をぜひどうぞ。関羽や張飛など名将の廟や三国志関連の資料などが展示。三国志ファン必見のスポットです。
>>>武侯祠博物館については「三国志遺跡を巡る旅」をどうぞ。
2日目 成都~峨眉山/峨眉山観光
約3,000種の植物と、絶滅危惧種を含む約2,000種の動物の宝庫としても知られる (C)Kristian Bisbal Huguet.
2日目は一日、世界遺産「峨眉山」の観光です。峨眉山は五台山、天台山と併せて「中国三大霊山」と称される聖地で、3000メートル級の山に、後漢から清朝にかけて造られた報国寺、伏虎寺、万年寺などの寺院が数多く点在しています。中でも3077メートルの金頂にある華蔵寺が有名。以前は難所とされていたのですが、ロープウェイができてからは、誰でも気軽に行けるようになりました。
この日は峨眉山にて宿泊です。