牧先生がバレエ塾を訪れることは?
(C) TOKIKO FURUTA
志賀>いつも高いヒールの靴を履いてあらわれて、バーッと注意して、指示を出して、あっという間に帰っていく(笑)。
森田>でも、やっぱりそうやって引き締まるポイントは必要だと思います。そのためにも、半年に一回パフォーマンスという形で発表する場をつくって、盛田会長や塾生の親御さんに観ていただいています。スタジオでやるので舞台より客席も近いですし、お客さんの顔も見える。緊張すると思うんですけど、時々はそうやって刺激を与えていく必要がある。いくら厳しくても、どうしてもその厳しさに慣れてきちゃうので。
志賀>あと、コンクールにも出しています。授業の中で指導しますので、コンクールに出るために別の指導料が発生するということはなく、授業の一貫としてバリエーションを指導しましょうという考えです。
森田>実際に塾生の女の子が、去年『ジャパンダンスコンペティション』というコンクールに出てシニア部門の一位をとりました。彼女はそこからステップアップして、今年は東京新聞主催の全国舞踊コンクールに挑戦します。生徒にとってもコンクールは励みになるし、大事な経験だと思う。塾としてもゼロからスタートしていますので、実績をつくりたいという考えもあります。
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この3月に、入塾オーディションと塾生によるスタジオパフォーマンスを開催されますね。
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志賀>パフォーマンスの内容はそのときによって違うんですが、今回は『眠れる森の美女』の妖精の踊りと、『海と真珠』のグラン・パ・ド・ドゥ、『角兵衛獅子』のさらしの踊りと、男の子のバリエーションと女の子ひとりのソロです。クラスレッスンのセンターレッスンを最初に少しやって、塾の雰囲気も見ていただきます。
森田>場所的に入場人数が制限されるので、スタジオパフォーマンスは基本的に関係者の方に向けたものになります。ただ2015年の3月に劇場を借りて、今年の7月に卒業する一期の生徒たちも含めてみんなでパフォーマンスをしたいと考えています。今は実現に向け、牧先生と相談をしている最中です。
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塾生に対する卒業後のサポートは何か予定されていますか?
森田>今年の夏で一期生4人が卒業しますが、その内3人は牧阿佐美バレヱ団の準団員として籍があるので、たぶんそのまま入団することになると思います。もうひとりの生徒もバレヱ団に入りたいということになれば、牧先生や三谷先生と相談する形になります。その他にも外国に行きたいという生徒が出てくれば、牧先生のコネクションで行ける所を探したり、というサポートは予定しています。もちろんここに入ったから絶対に牧阿佐美バレヱ団に入れる、あるいは入らなくてはいけないという訳ではありません。他のバレエ団に行きたいという希望があれば、本人の意向に任せます。
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