バレエ塾のレッスンの特徴、理念とは?

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(C) TOKIKO FURUTA

森田>
基本にあるのは、牧先生の指導のメソッドです。特に志賀さんと小嶋直也さんは小さい頃から牧先生に教わってきたので、それを正確に伝えられる。僕自身はバレヱ団から入ったのですが、牧先生から注意されることを聞いていると、どういうことを大切に教えてくださってるのかがすごくわかる。

あと、どうしても日本人は踊りを表に出すのが苦手な傾向にあるというのを牧先生が気にされていて。先生自身、外国に行かれたり、外国のダンサーと交流する機会が多い方なので、やはり日本人の踊りは物足りなく感じるんだと思います。もっと踊りを前面に出しつつ、とにかく“身体全体を使う”ということをいつも言われてますね。

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志賀>
牧先生独特の踊りのスタイルというのがあって、それをできるだけ正確に、しかも応用をきかせられるように教えています。その先に、できれば世界で活躍する子が育てばと……。バレエ塾を開講することになったきっかけのひとつに、盛田正明会長(ソニー生命特別顧問。牧阿佐美バレヱ団運営ボード会長を務める)の存在もありました。盛田会長は日本テニス協会の名誉会長もされていますが、テニスでは錦織圭さんが世界に出ましたよね。盛田会長はまた牧先生の“バレエも世界で活躍するような子が出れば”という考えに賛同され、この塾が成り立ってるという経緯があります。

今すぐという訳にはいきませんが、できれば世界の舞台のレベルに行けるところまで目指したい。牧先生のスタイルを確実にものにできれば、世界の舞台に立つことは可能だと思う。そこまで育てたい、そこに持っていきたいと考えています。

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具体的なレッスン内容、一日の流れをお聞かせください。

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森田>
レッスンにはかなり時間をかけていて、月曜から金曜まで、午前のクラスレッスン(毎日行う基礎レッスン)だけで2時間半やっています。彼らはそれに慣れてしまってるから、他で通常行っている1時間半のクラスレッスンは物足りなくなく感じるくらい(笑)。

先生によって内容は少しずつ違いますが、全く同じだと生徒たちも 慣れてしまうので、むしろ違う方がいいと考えています。もちろん教える上でのベースは同じだし、注意の仕方も同じです。僕のクラスではあまりトウシューズを履かずに、バレエシューズで回転をやったり、ジャンプをやったりすることが多いですね。

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志賀>
私は基礎的なことを繰り返したり、女性の場合はトウシューズを履いてやることが多いですね。脚や腕のポジションは、“ここ”っていう場所を正確に教えたり、“どうすればできるのか”を具体的に教えています。バレエのクラスでは、できるだけ基礎を叩き込んでいる感じです。

あと、ただひたすら2時間半動くだけで終わるのでは、2年間が無駄に なってしまう。バレエに限らず、ジャズダンスやキャラクターダンスも、“舞台で観せる踊りをする”ことを意識するよう指導しています。踊りを“観せる”ことができるようになれば、きっとどこにでも出せると思っています。

森田>午後は日によって違いますが、スタジオパフォーマンスが控えているときはそのリハーサルをしたり、コンクールのためのリハーサルをやることもあります。あと月に二度ほどジャズダンスの先生に教えていただいたり、イルギス・ガリムーリン先生にキャラクターシューズを履いて踊るキャラクターダンスのスタイルを教わったりと、僕らとしてもできる限りのことをしようと努めています。

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