クリームティー
さて、わたしたちが想像するアフタヌーンティーとは、どのようなものでしょうか?欠かせないものは、「紅茶とスコーン」ですよね! ところが、「紅茶とスコーン」の組み合わせのみでは、アフタヌーンティーとは呼ばれません。Cream tea
ちなみに、スコーンの発音は、英語だと「スコン」に近いです。「コー」と伸ばさないで言うのがコツです。
たっぷりとジャムにクロテッドクリームを塗って(盛って!?)頂きます。最近は日本のスーパーでも、国産のクロテッドクリームを置いているところが多くなりましたね。
それでは、次にアフタヌーンティーがどんなものか見てみましょう。
アフタヌーンティー
Afternoon tea
3段のお皿に、下から順に、小さくつまめる大きさのサンドイッチ、中段にスコーン、上段には、お店が選び抜いた甘いお菓子(ケーキやタルト、最近ではマカロンも人気のようです)が並びます。
わたしは西洋菓子があまり得意でないため、下段のサンドイッチにスコーン1つで十分!といった感じです。
ハイティー
クリームティーとアフタヌーンティーが、どちらかと言うと「おやつ寄り」だとすると、ハイティーは「夕食寄り」です。パンやお魚、お肉、サラダなどの軽食が含まれていて、夕方6時頃に食事を兼ねて頂くものです。お肉が占める割合が高いので、別名「ミートティー」とも言われます。お酒や、おつまみになるチーズやハムなどが加えられることも。
ところで、ハイティーというとhigh teaというスペリングから、とても高級な、アフタヌーンティーよりもさらに優雅なお茶というイメージを抱く方がいるかもしれません。でも、high teaのhighは、テーブルの高さです。
椅子に腰掛けて高いテーブルでお茶をするのは、労働者階級がはじめた習慣です。仕事から帰って来る時間に合わせて、お茶と食事を一緒に取ったのがはじまりだと言われています。ですから、high teaには高級感や優雅さというよりも、実用的なイメージがあります。
一方、上流階級の人々のお茶はソファーに掛けて低いテーブルで楽しまれていたので、low teaとも呼ばれていました。あくまで食事の間のおやつとして存在しています。
まとめ
いかがでしたか?イギリスには、クリームティー、アフタヌーンティー、ハイティーの3種類のお茶の習慣があることがお分かり頂けましたでしょうか。気軽さでクリームティーを選ぶか、優雅さでアフタヌーンティーを選ぶか、実用性でハイティーを選ぶか……時と場合によって使い分けてみてくださいね。