マカオ初の星付きエスニック料理、ゴールデン・ピーコック
美しいインテリアのレストラン。座席数は169席(The Venetian Macao)
星付きレストラン一覧はこちら>マカオ2014年版ミシュラン星付きレストラン
インド人にも人気の本格派
北インドの名物メニューを揃えたベジタリアンプレート(The Venetian Macao)
2013年12月現在、ゴールデン・ピーコックで働く17人のシェフうち、13人がインド本国各地の出身とのこと。それぞれの出身地の名物料理を採り入れ、インド全国の料理を提供しています。食器についてもインドからわざわざ輸入したものを多く利用しており、ヨーグルトやチーズ、アイスクリーム、マサラ(香辛料)、ソースなどは自家製のものを使用するなどのこだわり。
日本でインド料理と思い浮かぶのはカレーやタンドリーチキンでしょう。もちろん、どちらもメニューにあります。ガイドがランチビュッフェでほうれん草とチキンのカレー、キーマカレーの2種類を試してみましたが、どちらもマイルドで濃厚な味わい、そして辛さも控えめでした。タンドリーはチキンだけではなく魚もあります。肉と魚以外にも、ベジタリアンメニューが多く揃うのもゴールデン・ピーコックの特徴です。なお、スパイスも各種揃っているので、辛さを求める方はスパイスをふりかけて好みの味に調整することができます。
店内は高級感漂うモダンなインテリア。流行のオープンキッチンスタイルを採用しており、シェフたちが美しい料理を仕上げる過程やナンを焼く姿などを見ることができます。ゴールデン・ピーコックではインド人従業員が多く、英語が通じます。非常に丁寧で愛想の良いスタッフが多く料理について説明を求めると、その場ですらすら回答をしてくれたのが印象的でした。店内のモニタではインドの衛星放送を放映しており、まるでインドにやって来たかのような感覚です。
ゴールデン・ピーコックを訪れるなら、おすすめは毎日11時から15時まで実施しているランチタイムのビュッフェ。前菜、メイン、デザートまでメジャーなものから珍しいものまで種類も豊富。価格は大人158パタカ(コーヒーまたは紅茶1杯付き)とリーズナブルです。
余談ですが、インドとマカオは歴史的にも深いつながりがあります。もともとポルトガル領だったインドのゴアは大航海時代にヨーロッパからマカオへ至る航路の途中にあたり、今ではマカオ料理として有名になったカレークラブのアイデアやその他のマカオ料理で使われる香辛料なども当時のインドから入ってきたものといわれています。また、マカオの世界遺産港務局ビルはインド兵の宿舎だった場所。現在のマカオにもインドにルーツを持つポルトガル系の人たちが暮らしています。
<DATA>
■皇雀印度餐廳(Golden Peacock)
住所:ヴェネチアンマカオ1階(コタイ地区)
TEL:+853-8118-9696
営業時間:11:00~23:00
定休日:無休
予算:昼(ビュッフェのみ)158パタカ、夜300パタカ~
アクセス:マカオ、タイパの各フェリーターミナル、空港等からヴェネチアンマカオの無料シャトルバス利用。シャトルバス乗降場からリゾート内徒歩約3分