台ふきんの雑巾臭を防ぐには?
きれいにするための台ふきんが、きれいでないと気になりますね。
日本ではどの家庭にもある、キッチンの台ふきん。濡らしたまま放置すると、雑菌が繁殖して臭くなってしまいがちです。特にじめじめ多湿の梅雨時は、テーブルを拭いたら、逆に雑巾臭がしてしまった、なんていうことも。とほほ。テーブルを拭くときは、ふきん全体を濡らしてしまうのではなく、スプレー容器に水やアルコールなどを入れたものを吹き付けながら、乾いたふきんで拭くというのも有効な方法です。
とはいえ、キッチンで調理中に使う台ふきんはどうしても濡れて汚くなりがち。湿ったまま畳んで放置せず、なるべく広げて乾かす。こまめに洗い、日光に当てるほか、すすぎの水に少量の酢を混ぜるのも手。結局のところ、「こまめ」なお手入れが必要なのは確かです。
台ふきんの代わりに活躍するセルローススポンジ
小さくてコンパクトなキッチンが多いフランスの知恵は、日本でも使えるものがたくさん!
大きな食洗機がついているアメリカの広いキッチンに比べ、石造りのアパルトマンなども多いフランスは、狭くてコンパクトなキッチンを上手に使う知恵が息づいています。ここでは「余計なものは置かない」のが鉄則。
フランスの家庭のシンク周り。生ゴミ入れの横によく絞ったセルローススポンジが直に置かれていました。これがおそうじに大活躍!
言われて納得。台ふきんの代わりにスポンジを使ってみると、これが目ウロコでラクチンなのです。なーんだ、台ふきん使わなくてもぜんぜん大丈夫じゃん。もうこれで、台ふきんが臭う恐怖ともさようなら!
ただし、このスポンジにはちょっとした秘密があります。素材がセルロースのものを選ぶこと。ここがポイント。
セルローススポンジって何?特徴は
フランスのスーパーで売られているスポンジは、天然植物繊維を原料とするセルロース製のものが主流です。一方、日本では石油系原料から作られるポリウレタン製のものがほとんど。セルロース製のものは価格が高いこと、ポリウレタンより泡立ちが悪く、乾くと固くなることなどを理由に敬遠されがちです。ところが、セルロース製のスポンジは、吸水力が抜群で、洗剤なしでも汚れを落とす効果が高いという特徴があり、耐久性もポリウレタンより長くて丈夫です。洗剤が少量でも長く持ち、耐久性がよく、使用後は土に帰るセルローススポンジを好むのは、いかにも質実剛健なフランス人らしい選択なのかもしれません。
日本ではスーパーや100均では探しにくいのですが、写真のように片側にナイロン素材がついたものが売られています。キッチン用品ではなく、洗車用品として売られているもののほうが多いので、大きめのものを購入してカットして使ってみるのも手。
クロスタイプのものは4つに切って使うと経済的で場所も取らない
セルローススポンジの使い方
吸水性抜群なので、カウンターに飛び散った水滴や、調理の際の汚れなども一拭きですっきり!
カウンターに煮汁や粉類がこぼれてしまった時も、濡らしたセルローススポンジで拭き取り、水ですすぎます。よく絞ってまた拭き取り、すすぐ……を繰り返せば、短時間で汚れを処理できます。台ふきんとの大きな違いは、すすぎと絞りがラクに片手でできること!
水栓まわりのお掃除にもぴったり。水滴を一気に吸収するだけでなく、洗剤なしで汚れもよく落とします。
キッチン周りやテーブルも!セルローススポンジで台ふきんの代わりを
ガス台のお手入れにもとても便利。すすぎがラクで乾きやすい。
ヨーロッパの映画で、大きなスポンジをバケツで絞りながら床掃除をしている場面を見たことがありませんか? あれはセルロースのスポンジだからこそ、できる技だったんですね。
お皿洗いには、安くて泡立ちがよいポリウレタンが好き! という人も、シンク周りのお掃除&台ふきんがわりにセルローススポンジをひとつ常備して、活用してみてください。思った以上に使い勝手がよく、衛生的と思えるはず。上手に使えるようになったら、台ふきんはもうリストラしても大丈夫。キッチンのシンクまわりがすっきりして、手間も減りますよ。
ぜひ試してみてくださいね。
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