ほんのり甘口の白ワイン/エロイカ
スマートなボトルも素敵です
こうして、色々な素材を使う料理には、一体どんなワインを準備すればよいのか、ちょっと迷ってしまうかもしれませんが、こういう時には万能タイプの白ワインをお薦めしたいと思います。香りがきれいで、ほんのり甘味があって、酸も爽やか。アメリカ生まれのリースリングをご紹介しましょう。
アメリカ生まれといっても、ルーツはドイツにあります。リースリングというブドウ品種は、ドイツがお膝元です。そのドイツのモーゼル地方で、200年以上もの歴史があり世界的にも有名なローゼン家が、アメリカの造り手とタグを組んで造り始めたのが、この「エロイカ」というワインです。桃やライムのような香りがして、とてもフレッシュです。ほんのりとした甘味が、すし飯ともちょうどよい相性で、どのような具材でも美味しくいただけるワインです。
華やかな香りの白ワイン/アルティテュード
香り高くフレッシュです
最近知人の女性と話していて気がついたのですが、どうやら女子のほうがアロマティックな白ワインが好きな人が多いようなのです。香りの高い白ですね。
白い花やマスカット、グレープフルーツやリンゴのような、きれいに立ちのぼる香りが魅力的で、味わいもとても爽やかなので、飲み心地もよく、あっという間になくなってしまうかもしれませんね。
そしてここのワイナリー名は「イクシール」というのですが、アラビア語の「不老不死の霊薬」から転じて「永遠の若さと会いをもたらす」という意味なのだとか。これ、ひな祭りにも最高ですが、お誕生日祝いなどにもいいですよね(ちなみに赤ワインもありますから、赤が好きな方へのプレゼントにも使えますね)。
もうひとつの話題としては、このワインはレバノン生まれで、ワイナリーのオーナーの一人がカルロス・ゴーン氏だ、ということでしょうか。レバノンのワインはそれほど日本では知られていませんが、実はかつてフランスの植民地だったというつながりがあり、フランスのワイン造りの影響を随分受けている国だ、ということだけでなく、古代からずっとブドウ栽培とワイン造りが継続されてきた、古いワイン生産国でもあるのです。レバノン国籍も持つカルロス・ゴーン氏の自慢のワインを試してみてはいかがでしょうか。
桃の節句だから綺麗なロゼ/トリエンヌ
色も美しく価格も手頃
とても淡いチャーミングなロゼ色で、ベリー系の香りがとても爽やかに立ちのぼります。味わいも強すぎず、軽すぎず、なめらかな口当たりですから、ちらし寿司はもちろん、色々な料理とも合わせやすいワインです。桃の節句だけでなく、お花見やピクニック、初夏のテラスでのランチなどにも似合います。
これは南仏プロヴァンス生まれのロゼで、わりあい気軽に楽しめるタイプなのですが、実はこのワインの後ろには大御所が控えています。「ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ」のオベール・ド・ヴィレーヌ氏と「デュジャック」のジャック・セイス氏という、ブルゴーニュ地方の二人の巨匠が南フランスでジョイントして造り始めたワインです。いずれもなかなか手に入らないブルゴーニュですから、こういった手軽な価格帯のワインも造ってくれるのは嬉しいですね。
何人かで集まるなら、白とロゼ、両方あってもよいですね。頬がほんのり桃色になる、楽しいひな祭りを!
<ワインデータ>
カテゴリー:白ワイン
ワイン名:リースリング エロイカ
生産者:エロイカ
産地:アメリカ/ワシントン
ブドウ品種:リースリング
輸入元:ファインズ
希望小売価格:4,080円
カテゴリー:白ワイン
ワイン名:アルティテュード 白
生産者:イクシール
産地:レバノン/ベッカー高原
ブドウ品種:ミュスカデ主体+ヴィオニエなど
輸入元:エノテカ
希望小売価格:2,700円
ワイン名:ヴァン・ド・ペイ・デュ・ヴァール ロゼ・ド・トリエンヌ
生産者:トリエンヌ
産地:フランス/プロヴァンス地方
ブドウ品種:サンソー主体+グルナッシュなど
希望小売価格:2,160円