車両保険は、エコノミーそれともフルカバー?
車両保険は大きく分けて2つのタイプがあります。単独事故や当て逃げも補償してくれる「フルカバータイプ(一般車両保険)」と補償内容を限定した「エコノミータイプ(限定車両保険)」です。当然のことながらエコノミータイプの方が安くなります。“自損事故”により、全損になったり損害額が大きい場合、ローンが残ったり、すぐに車を買い替える必要がある場合には、フルカバータイプを選ぶことになります。自分で車を壊してしまった、当て逃げで相手がわからなかった場合には仕方ない、と思う人であればエコノミー車両保険で十分です。今の蓄えや保険料と相談して決めましょう。
ところで、はじめて自動車保険に入る人の中には“新車”を買って保険に入る人もいるでしょう。そんな人なら“新車特約(正式名:車両新価特約)”も検討してみましょう。諸条件については各社多少の違いはありますが、概ね初年度登録年月から25ヶ月以内に契約することができます。
事故で車を修理できなかったり、修理費が新車価格相当額の50%を超える場合に、車を再度購入する費用が補償されます。車両保険で設定した保険金額は、全損もしくは修理金額が保険金額を超えないと出ない金額です。新車を買った人であれば、高額な修理費をかけたりするなどして直すよりも、心情的には新しい車に買い替えたいもの。そんな人に役立つでしょう。
自動車保険、2つのおすすめ特約
自動車保険にはいくつかのオプション補償が用意されていて、必要に応じて付けることができます。ガイドの私見ですが、その中でも付けておくとよい特約を紹介します。■弁護士費用特約
相手のある自動車事故の場合、保険会社がどんな時でも相手と示談交渉をしてくれるわけではありません。
例えば、赤信号で停車中に後ろから衝突されたというような「もらい事故」で、明らかに相手に100%の賠償義務がある場合、自分の保険会社は示談交渉をしてくれません。してくれないというより法律でできないことになっています。そんな時に面倒な示談交渉を弁護士にお願いした場合、その費用を補償してくれます。
この特約は契約している車両以外でも自分が所有する他の車で利用できますので、一家に一契約あれば十分です。補償金額は概ねどこの保険会社でも1回の事故で1名300万円となっています。
■個人賠償責任特約
特約は必要に応じて付ける。保険料は安価だが、吟味して加入しよう
“自転車”事故での相手への賠償やゴルフで相手にボールをぶつけてケガをさせた、飼い犬が人にかみついてケガをさせた、子どもがよその家の窓ガラスを割ったなどという場合など、日常生活における賠償責任すべてが対象です。
個人賠償責任保険は本当に万が一の時に役に立つ万能保険。一家に一契約は備えておきたい補償です。弁護士費用特約同様、家族全員が使えますので一家に一契約あれば十分です。
これらオススメ以外にもいろいろな特約がありますので記事「あってよかった!自動車保険の特約」を参考にしてみてください。
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