意外と多い？消費税5％物件の購入スケジュール

意外と多い？消費税5％マンション
戦略的に竣工売りにしたプロジェクトも

2014年4月に消費税が8％に引き上げられます。2013年9月末までの経過措置が終了し、2014年4月以降の引渡しマンションは、既に消費税8％の価格で表示されています。一方、2014年3月末まで引渡し可能なマンションは、消費税は現段階では5％です。3月末までに入居できるマンションの購入スケジュールをまずは押さえましょう。
  前述のとおり、消費税5％で購入できる新築マンションは、2014年3月末入居可能なマンションです。物件数は、限られると思いきやラインナップを見ると地域によっては、複数の3月末入居可能マンションがあります。要因は、一部の中規模マンションで戦略的に竣工してからの販売が行われている点や前回の増税時と異なり消費税引き上げ後も住宅ローン控除の引き上げやすまい給付金の支給などの購入支援策が採用されていることで、引渡しが4月以降のマンションを検討する人が変わらず多いことが挙げられます。消費税の引き上げ額よりもローン控除の拡充の方がメリットがある人もいます。

とはいえ、3月末引渡し可能物件の中で気に入ったマンションがありローン控除の拡充の恩恵が少ない人にとっては、早く購入した方が得です。また、早期に引渡しを受けられれば家賃の支払いもストップします。購入スケジュールを考えてみましょう。
 

契約から引渡しまでおおよそ1ヶ月は、必要
融資の審査期間が引渡しまでのタイミングを左右

マンションを申し込むと契約前に金融機関などによる事前審査が行われます。審査の混み具合や金融機関によって異なりますが、数日間で結果が出るのが一般的です。事前審査に通ると契約になります。よって申込みから契約までの期間は、1週間前後です。契約が終わると金融機関に必要書類とローン申込書が提出されます。ローンの審査期間は通常2週間から1ヶ月程度です。取引実績のある金融機関などで返済実績のある場合などでは、数日で審査が通過する場合もありますが、一般的には少なくとも2週間以上はかかるでしょう。審査が通過するとローン契約（金銭消費貸借契約）を行います。ローン契約では、融資を実行するにあたって、融資金額、利率などの融資条件を記載した契約書を交わします。ローン契約から1週間程度で融資実行は可能です。よって契約から引渡しまでは、融資を利用する場合は少なくとも3週間。現実的には、1ヶ月程度の期間が必要だと思います。

ただし、上記は通常のスケジュールの場合。新築マンションの場合は、提携金融機関とローンの審査から契約、引渡しまでの流れがスムーズに行くように事前調整されており、事前審査から引渡しが2週間程度で可能となるケースもありえます。今年は、3月31日が平日なので（法務局が土日は閉まっているので引渡しは通常平日に行われる）、混みあうかもしれません。

一方で、融資を使わずに購入する場合は短期間で契約から引渡しが可能です。準備が整っていれば、契約から引渡しまでの期間が1週間程度でも間に合う場合もあります。

新築マンションの引渡しスケジュールは、物件によって異なります。契約から入居までの流れは、検討段階からよく確認しておきましょう。

次のページでは留意点を紹介します。