疑問にお答えします! カブトムシの蛹の飼育方法
今回はカブトムシのサナギ(蛹)を飼っているときによくありがちな疑問に対してお答えするよ。サナギは地域や気候にもよるけど5月下旬から7月初旬ごろの時期に成虫へと大きくカラダを変化させる。実際に飼育していると、いくつかの“ハテナ”が出てくるはずだ。サナギの基本的な飼育方法については「カブトムシのサナギを飼育するコツ」をチェックしてね。
<目次>
Q:カブトムシのサナギが飼育ケースからは見えません。羽化シーンを観察したいんですけど……
A:カブトムシの幼虫は明るいところよりも、暗いところを好む性質がある。なので、サナギの様子を観察したいなら、幼虫の時点で飼育ケースやビンを、黒い紙や布で覆うようにしてみよう。飼育ケースやビンから見える部分にも蛹室を作る可能性がグッと高くなり、観察もしやすくなるぞ。
Q:サナギを観察しているときに、ケースを強く揺らしてしまって蛹室が崩れてしまいました。どうすればいいですか?
A:もしも、蛹室が崩れてしまったら、発酵マットの中に人工蛹室を作ってあげよう。マットにサナギがゆったり入る大きさのタテ穴を開けて、そこにサナギをそっと入れてあげるんだ。紙などで小さい筒を作って、それを埋め込んでもいい。いずれにせよ、サナギのまわりに脱皮できる十分なスペースがあるのがポイントだ。
Q:カブトムシが蛹室の中でなく、発酵マットの上でサナギになってますっ! どうして……??
A:それは発酵マットに問題があったのかもしれないね。発酵マットの水分が少なかったり、量が足りなかったりしたときに、カブトムシの幼虫は蛹室を作れずに、マットの上でサナギになってしまうことがある。
このままだと、ちゃんと羽化できない可能性があるので、上に紹介したやり方で人工蛹室を作るなどして対処しよう。
Q:サナギが無事に羽化して成虫になったみたいですが、なかなか土の上に出て来ません。死んでしまったのでしょうか?
A:カブトムシのカラダの各器官は、羽化後1週間から10日ぐらいしてから、きちんと機能しはじめるんだ。無事に羽化が終わっているなら、まもなく元気に動き出すので、ちょっと待ってみよう。 でも残念ながら、羽化が完全ではなかったり(例えばカラダ半分しか羽化ができなかったり)、あるいは羽化すらできずにサナギのままで死んでしまうことだってある。いくら上手に飼っていても、すべてのカブトムシが無事に羽化できるとは限らないんだ。【関連記事】