子育て中のお母さんたちがスマホに頼るシーンとは

日常生活でのバスや電車移動をはじめ、帰省時の長距離移動などで飛行機などを使うとき。目まぐるしく機嫌が変わる小さな子供連れの親は、常にハラハラドキドキした気持ちを抱えています。子どもは、そういった親の気持ちを敏感に察し、親の願いとは反対方向に向かっていくというのも、非常に多いパターンです。そんな時、スマホやタブレットの楽しいアプリで子供のご機嫌がもったり、ぐずり出した子供がご機嫌になってくれたら……。その場を乗り切れたことにホッと胸をなで下ろすでしょう。

子供の機嫌が斜めになりがちなのは、外出先だけではありません。家庭での大きな課題の1つが、夕食準備中の時間。大人も1日の終わりには疲れを感じるように、子供も夕方になると機嫌が悪くなるものです。仕事の有無や働き方に関わらず、子供がいる生活の中で、夕方から夜にかけてというのは、最もバタバタとする時間帯です。なるべく短時間で食事準備を終えるよう急ぎながらも、30分から小一時間、ずっと泣かれる状況やキッチンで足元にまとわりつかれる危険を避け、スムーズに食事準備を終わらせるために、テレビやスマホなどの力を借りることもあるようです。

便利なスマホ育児……でも依存性や視力への影響は気になる

子供向けアプリで遊ぶ

小さな画面を見続けることは、視力への影響も心配。

一方で、子供にスマホなどを触らせることに微妙な罪悪感を持つことも。お話を伺ったお母さんたちから出た子どものスマートデバイス利用に対する不安材料はズバリ2つ。「依存性」と「視力への影響」です。

「無事子供の機嫌が直っても、しまおうとすると怒る」という状況は、スマホ依存への第一歩かもしれないと不安に感じることも。子供の依存より先に来るのは、「しまおうとすると怒るので、続けて使わせることになってしまう」「しまうことでせっかく直ったご機嫌がふり出しに戻ってしまうので、なかなか切り上げられない」という、どちらかと言えば「親が頼りにしすぎてしまう」ことかもしれません。

小さな画面にどんどん顔が近づいていってしまいがちになるスマホやタブレットは、視力に与える影響も大きな心配要素です。

文部科学省の平成25年度学校保健統計調査では、「裸眼視力」に関する気になる結果が出ています。「裸眼視力1.0未満の者」の割合は(カッコ内は、約30年前の昭和54年度の値)、幼稚園児25%(16%)、小学生31%(18%)、中学生53%(35%)、高校生66%(53%)という結果(小数第1を四捨五入)。さらに裸眼視力が0.3未満の子どもは、幼稚園では1%に満たず、小学生でも10%を切りますが、中学生では4分の1、高校生では3分の1の子が相当するという結果になっています。視力低下傾向の原因は、ライフスタイルや食生活の変化など、様々な要因を含んでいると思われ、特定することは不可能でしょう。しかし、幼児期からテレビやポータブルのゲーム機でゲームをする子や、小学生から携帯電話やスマホを所有している子が増えたり、パソコンがある家庭が増えていることも、大きな要因の1つになっている可能性があります。

家庭内や個人所有だけでなく、小学校の授業からパソコンが導入され、これだけ様々な「画面」が普及した中で、それらを完全に断ち切ることは不可能ですし、利便性もあります。しかし、生まれてから幼児期にかけて視力が完成していき、画面から目への影響を大人より受けやすい子供には、十分な配慮が必要です。

「本当は小さいうちはなるべく見させないようにしたい」とも思いつつ、外出先や、家庭で手が離せないときに助かるのも事実。「頭から否定しないで、見せるものを選んだり時間を決めたりすることで対応したい」。核家族や共働き家庭が増え、1人の大人で子供の世話をしながら家事も次から次へとこなしていなければいけないお母さんやお父さんたちの多くが持つ思いのようです。

>>子育て中の方は、具体的にどんなことに気を付けているのでしょうか。