子供のスマホ利用は害ばかりでもないようだ、との声も……

テレビを見ながら体を動かしたり、スマホのアプリで歌や数字を覚えたり……。そんな子供の姿から、「親が節度を持って使わせさせていれば、害ばかりでもないと思う」と感じる方も。さらに、「スマートデバイスを大人が教えたわけでもないのに自在に操る子供たちを見ていると、2030年代に大人になっている子供たちが作る未来は、ドラえもんのような世界になるのではないかと。そう考えるとワクワクする気持ちもあり、中毒にならないよう注意を払いながら見守りたい」との声もありました。

これは正に、子供の頃から家庭用パソコンや携帯電話という存在が身近にあり、大人になるまでの様々な学習の場や現在の仕事の中で、情報機器を使えることで広がる世界や可能性を、日々肌で感じている世代ならではの見方。一度世に出た便利なものがなくなるということはなく、形を次々に変えて進化していく中、避けるだけでは対応しきれない段階に確実になっているでしょう。

子供とスマホのよい関係は?時間をかけて習慣づけを

スマホに限らず、子供は必ずしも、親が決めた時間や場面設定をすんなり守れるわけではありません。楽しいものを前にして、もっと遊びたい、やめたくないと感情表現するのは、「駄々をこねている」のではなく、子供の自然な感情表現。心の成長でもあります。それを自分の意志でコントロールしなければいけないのだと頭で分かるのは、早くても小学校中学年ぐらいから。家の中だけでなく学校での先生の話を聞いたり、周りの友だちの様子などを見たりして、自分自身で何かを感じることができるようになってからです。そして、実際に自制ができるかどうかは、もちろん別。大人を見れば一目瞭然かもしれません。

「いざという困った時に力を発してもらうための道具として、使う場面と時間には十分気を付けたい」。子供が幼児期のこのような親の気持ちは、子供がもっと成長した時に備えることにつながります。基本的に家庭や保育園、幼稚園で大人が必ず傍らにいる時期と違って、小学生にもなると、子供だけ、もしくは子供たちだけで過ごす時間も生まれてきます。自分のスマホやゲーム機を持っていない子でも、友人との交流の中で接する時間は飛躍的に増えます。連絡手段のために、携帯やスマホを子どもに与える家庭も増えます。与えることが悪いのではなく、利用時間を自分でコントロールするということは、非常に難しい段階に入っていきます。メールやSNSのやり取りを通しての、友人とのコミュニケーション上の課題も増えてくるでしょう。

親が完全に使い方を管理できる時期は、限られています。育児とスマートデバイスの兼ね合いは、便利で楽しい道具を使う中で、「けじめをつけるという習慣づけに、親子で長い時間かけて根気よく取り組んでいく」ということにたどりつくのではないでしょうか。

他の楽しい遊びを一緒にしたり、成長に応じて使い方を話し合ったりという、使いすぎないための親子のやり取りが、大事なコミュニケーションになります。

様々な育児環境の中、1日の中でお子さんと遊ぶ時間がなかなか取れないご家庭もあると思いますが、時間の取れる時にはぜひ、乳幼児期の心と体の成長を刺激する遊びを、一緒に楽しめるといいですね。

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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。