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農家と消費者をつなげる都会の朝市(3ページ目)

最近、ちょっとしたブームの都会の朝市。都内やその近郊でも、週末になると毎週のようにどこかで朝市が開かれています。その魅力を探りに、代々木公園で開かれているアースデイ・マーケットにお邪魔しました。

筑波 君枝

執筆者:筑波 君枝

ボランティアガイド

作る人の苦労に思いを寄せる

わからないこと、疑問に思ったことはじゃんじゃん聞こう!それが朝市を楽しむ秘訣です。

わからないこと、疑問に思ったことはじゃんじゃん聞こう!それが朝市を楽しむ秘訣です

朝市の魅力は、やはり生産者と直接やりとりができるところにあります。食べ方を教えてもらえれば、手を出しにくい野菜も買おうかなという気持ちになります。畑や田んぼの話を聞かせてもらうと、さらに購買意欲がそそられること請け合いです。

しかも、出店しているのは、有機農業や無農薬・低農薬を実践している農家ですから、生産現場の話に水を向けると、普段はなかなか知ることのできない興味深いお話がうかがえます。

たとえば、千葉県で有機農法の米作りをしているみやもと山では、水田の草を合鴨が食べてくれる合鴨農法を取り入れているそうです。

そこで、みやもと山のお母さんに、「合鴨って本当にちゃんと草を食べてくれるのですか?」と素朴な疑問をぶつけてみたところ、こんなお話をしてくれました。

「合鴨の性格によるんですよ。真面目な合鴨たちなら田んぼでちゃんと草を食べてくれて、私たち人間が畦に座って『お~い、頑張れよ』ってのんびり見ていられますが、全く働いてくれない合鴨たちだと、人間が田んぼに入って一生懸命草取りしなくちゃならない。ふと見ると、合鴨たちが畦に並んで『お~い、頑張れよ』って見ていたりするんですから(笑)。」

おもしろくおかしく話してくれるので、ガイドも思わず一緒に笑ってしまいましたが、自然相手の仕事は、人間の思う通りにはいかないことに改めて気づかされます。農家のご苦労を知ると、手にした農産物は、無駄にしてはいけないなと思いますよね。
 

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