伊豆長岡温泉のおすすめ旅館
伊豆長岡温泉には高級宿が多く、特に古奈地区にはその傾向があります。評判の良い正平荘や、岩崎弥太郎の別荘であった超高級宿の三養荘、古奈別荘など、数多くの名門旅館があります。温泉好きな方には、やはり源泉掛け流しの宿がお勧めです。伊豆長岡温泉の公式サイトの宿検索では、源泉掛け流しの宿の一覧が表示出来ます。これは非常に大事な事で、多数の源泉掛け流しの宿があるからこそ、一覧が表示出来るのです。温泉の公式サイトで源泉掛け流しの宿の一覧が表示出来る温泉地は温泉地自体としても、源泉掛け流しの宿が多い一流の温泉地、お勧めの温泉地と言えるのです。
さて、公式サイトで「源泉掛け流しの宿」の一覧を表示すると、以下の宿が列挙されます。
三養荘、ホテルサンバレー富士見、伊豆長岡温泉京急ホテル、三楽の宿さかや、実篤の宿いづみ荘、かめや恵庵、すみよし館、楽山やすだ、古奈別荘、大観荘、松城館、あづまや、あやめの宿、米山館、おおとり荘。
この内、三養荘の大浴場は掛け流しでは無いので、宿泊の際には掛け流しの部屋風呂付きである事を確認する必要があると思います。また上記は旅館組合加盟宿のみと思われますが、他に古奈地区の公共の宿「KKR千歳荘」や、長岡地区の割烹旅館「新叶」も源泉掛け流しです。
上記の掛け流し旅館の中では伊豆長岡温泉京急ホテルの評判が非常に良いのですが、残念ながら私はまだ入浴していません。一方、京急ホテルから至近距離のホテルサンバレー富士見は自家源泉掛け流しの宿で、素晴らしい温泉だと断言出来ます。宿自体は普通の鉄筋ですが浴室は別棟になっており、湯上がり処もさらに別棟になっており、その渡り廊下沿いに巨大な錦鯉が優雅に泳ぐ池まであって、その「しつらえ」にまず参りました。
硫黄が強い温泉などでは、館内の電化製品への悪影響を防ぐ為に、浴場が別棟になっている事が多いのですが、伊豆長岡は優しい単純泉ですから、そのような必要は無いのです。エレベーターで地下に行くと、目の前に大浴場があるという、何の変哲も無い造りにも出来たはずなのに、それをしなかった。それだけ温泉を特別扱いしている点に惚れました。
このような宿ですから、浴室も大変に満足のいく物でした。簡単に言えば、内湯も露天も自家源泉掛け流しです。しかし、内湯も露天も、源泉に鉄分でも含有しているのか、喫水線の下が赤茶けた渋い色をしており、しかも露天は岩風呂で含蓄があるのです。単純泉という軽い泉質だからこそ、この渋い色合いと岩風呂の含蓄を楽しめました。これで湯船が明るいタイル貼りであったら、もともと軽い湯質が一層軽薄に感じて、物足りなかったに違いありません。温泉好きな方には上記の掛け流しの宿の中から、このように浴槽に重厚感や含蓄を感じられる宿を探して泊まるのが、お勧めです。
伊豆長岡温泉の日帰り入浴施設
伊豆長岡温泉で日帰り入浴と言えば、やはり三つある共同浴場がお勧めです。中でも古奈地区のあやめ湯は、伊豆長岡温泉を代表する共同浴場と言えます。しかし、駐車場が無いので車で訪れるには不便なのも事実。駐車場完備の共同浴場としては、長岡地区にある「湯らっくすのゆ」がお勧めです。共同浴場以外では、宿の日帰り入浴を利用する事になりますが、伊豆長岡温泉で気になる存在と言えば、現代的な湯治宿を標榜している弘法の湯があります。古奈本店と長岡店がありますが、どちらも熱心な常連客に支持されているようで、ネット上の口コミを見ても好評なのが分かります。初めて利用するなら、温泉自体に歴史のある古奈本店だと思いますが、長岡店の夜のイルミネーションが非常に素晴らしく、非常に細かくてまるで光る苔を見ているように幻想的で、前の道路を運転していても事故に注意しようと気合を入れ直す程。伊豆長岡温泉の夜の必見スポットと断言出来ます。
次ページでは、伊豆長岡温泉の観光スポットをご紹介します。