側面と甲周りの押さえが秀逸!
試着してみて個人的に一番好きなフィット感を得られたのは、この外羽根式プレーントウです。土踏まず部や二の甲より後ろを自然に、しかししっかりとホールドしてくれます。特に側面の押さえが絶妙! これまでの日本の紳士靴では滅多に味わえなかった感触です。
かつての甲高幅広のイメージが完全に崩壊した今日の日本人男性の足型に合わせ、全体的な細さは一般的なイギリス靴のEとDの間、日本のJIS換算だとD相当だと思います。ただ無理に尖らせたような造形のトウシェイプではないので、足の指を左右方向では不自然な圧迫を感じることなく、上下方向には適度に動かすことが可能で、要は指を使って歩けることを存分に実感できるのも大きな魅力です。その一方でボールジョイントから二の甲にかけてはパシッとホールドされるので、靴の中で足が泳ぐこともなく、なおさら指が上手く動かせる訳です。
RENDOのサイドエラスティックシューズです。両サイドにあるゴムを裏打ちするスリットパーツの曲線が、何気なくも非常にかっこいい! 他のモデルと木型は同一ながら、このモデルは甲が高めの方に向いているかも? アッパー:黒・焦げ茶。ソール:レザーのみ。サイズ:6~9.5。税込み価格3万9900円(RENDO TEL:03-6802-3825)
で、この「バランスの良さ」については実は見えないところにも秘密があるのですが、それは後編でご紹介!
【店舗紹介】
RENDO
住所:東京都台東区浅草7-5-5
アクセス:東京メトロ銀座線浅草駅より徒歩13分
TEL:03-6802-3825
営業時間:12:00~20:00
定休日:日曜日・祝日
HP:RENDO SHOE and REPAIR