ミシュランガイド香港マカオ2014
ミシュランガイド総責任者のマイケル・エリス氏(写真右) (c) Michelin Asia (HK) Ltd
香港で華やかに開催された発刊記者会見に出席した第7代総責任者のマイケル・エリス氏によると、香港マカオ地区ではレストランの質が向上を続けており、選択肢も広がっていると語っています。また、調査員がくまなく街を歩き、各料理ジャンルから新しい星付きレストランの発掘に努めているとのこと。実はこれまでマカオではホテル内にある中華及び西洋料理からの選出しかなかったのですが、今年は独立店や新ジャンルが登場したことで、新時代を予感させる展開となったことにも注目されます。
ミシュランガイド香港マカオ2014は香港、マカオ地区で12月6日発売、日本を含む東南アジア地区でも12月下旬より順次発売開始の予定とのこと。中国語(繁体字)と英語の2言語併記版で、価格は198香港ドル。
星付きレストラン
早速、2014年版で星付きの評価を獲得したレストランを紹介してまいりましょう。マカオで星を獲得した店は2013年版から4軒増の合計11軒。三ツ星が2軒、二ツ星が2軒、一ツ星が7軒となります。三ツ星
高層階(49階)に位置し、美しい眺望も楽しめるロブション・オ・ドーム (c) Grand Lisboa Macau
二ツ星
長く二ツ星の座をキープするジーヤッヒン (c) Four Seasons Hotel Macao
- ゴールデン・フラワー(中国北方料理)ウィンマカオ内
- ジーヤッヒン(広東料理)フォーシーズンホテルマカオ内
一ツ星
エスニック系として初めて星を獲得したゴールデン・ピーコック。本場インドからやってきた観光客が列をなすほどの人気 (c) The Venetian Macao
注目すべきは、高級インド料理レストランのゴールデン・ピーコックと、飲茶が好評の広東料理のキング。前者はエスニック系として初めて、後者はホテル以外の場所にあるレストランとして初めて星付き評価を得ています。
- ジェード・ドラゴン(広東料理)シティオブドリームズ内
- キング(広東料理)AIAタワーG階
- ゴールデン・ピーコック(インド料理)ヴェネチアンマカオ内
- ザ・キッチン(ステーキハウス)グランドリスボア内
- ザ・テイスティングルーム(インターナショナル)シティオブドリームズ内
- ティムズ・キッチン(広東料理)ホテルリスボア内
- ウィンレイ(広東料理)ウィンマカオ内
この他、300パタカ(約3900円)以下でコース2皿とデザートを味わえる「ビブグルマン」評価を受けた店が9軒ありました。
マカオは急速な経済発展を遂げており、大型カジノリゾートホテルのオープンラッシュが続いています。もともと美食の都として知られるマカオですが、今後ますます魅力的な新規レストランが登場すると期待できます。次年度はさらに星付き評価を受けるレストランが増えることでしょう。