お馬さんは何してる?
Histoires Naturelles(『博物誌』/イストワール・ナチュレル)で有名なフランスの小説家 Jules Renard (ジュール・ルナール)によると、「馬」という存在は常にpéter(ペテ/おならをする)ものとして描かれます。ことの真偽は別として、この単語、通常のフランス語の教科書ではまずお目にかかれないので覚えておくのもいいかもしれません。活用するとアクサンの向きが代わり、Renardの表現を借りると「Il pète, pète, pète. 」(イル ペト, ペト, ペト/ それはおならをする,おならをする,おならをする)という風になります。「お馬さん」表現集
それでは、「お馬さん」がらみのよく使われる言い回しをみてみましょう。まずは、à cheval sur (ア シュヴァル シュール/~にまたがって)という表現。日本語でも「馬乗り」になると言うのでわかりやすいですよね。文章にすると以下のような例になります。Il est à cheval sur le mur.(彼は塀にまたがっている)
次に、monter sur ses grands chevaux(モンテ シュール セ グラン シュヴォ)という表現。こちらは直訳すると(大きな馬の上に乗る)ですが、これはse mettre en colère (ス メットル アン コレール/怒る)の意味で使います。一度覚えておくとなんともない表現ですが、知らないと全く話が通じませんので覚えておきたいですね。他にもいろいろありますので、辞書で調べてみましょう。
それでは、最後に馬にまつわる面白い動詞を。hennir(エニール)という動詞ですが、これは馬がいななく音から来ています。何となく音で理解できるのではないでしょうか?「馬がいななく」というのを文章にすると以下のようになります。
Les chevaux hennissent.(レ シュヴォ エニス)
音だけ聞くとなんのことやらわからないという感じですね。フランス語のonomatopée(オノマトペ/擬音語)はなかなか楽しいので、記事『フランス語オノマトペの世界で遊ぼう!』をぜひ参照してください!