酵素ドリンクとはどういう飲み物?

解説

酵素ドリンクは体にいい?

今や空前の酵素ブーム。健康のためにと市販の酵素ドリンクを飲んでいる方も多いのではないでしょうか。そもそも酵素ドリンクとはどういうものなのでしょうか。

酵素ドリンクとは、野菜や果物、野草などを乳酸菌や酵母菌などの微生物の働きで発酵分解させたエキスのこと。この発酵という作業には、微生物のエサとなる砂糖がかかせません。そのため、大量のグラニュー糖などのお砂糖を使います。手作りをしてみて初めて、使う砂糖の量を知り、驚いた方も多いのではないでしょうか。

また、手作りでは、発酵が未熟なため、使われている砂糖が低分子化されておらず、結果的には、大量のグラニュー糖入りジュースといった高カロリーなドリンクを健康のためにと普段の生活にプラスして飲んでいる方も増えているようです。過剰な砂糖の摂取は体内で糖化現象を引き起こしてしまいます。そもそも酵素ドリンクはどういった目的で飲まれているのでしょうか。


酵素ドリンクで「酵素」が補給できるの?

解説

乳酸菌などをはじめとした微生物達が酵素や栄養素をつくりだします

酵素ドリンクを飲んでいる一番の目的は「酵素を補うこと」という方が多いようです。そもそも酵素とは、一体何でしょう?

酵素って何?~みんなが誤解をしている酵素について~

酵素とは、食べ物の消化吸収をはじめ、体内で起こるあらゆる化学反応に関与しているタンパク質のことです。体内にもともと存在し、さらに常に体内のアミノ酸を合成して新しく作られているものですが、生の食べ物や発酵食品で摂取できる体外酵素(食物酵素)という外部からとりこめる酵素もあります。ですから納豆や甘酒などから酵素を補給することは理にかなった健康法なのですが、酵素ドリンクの場合はいかがなものでしょうか。

酵素は熱に弱く、48度を超えると活動が弱くなり、60度を超えるとほぼ失活してしまいます。市販の酵素ドリンクで「酵素を摂りましょう」といわれていますが、通常、清涼飲料水として販売をする場合、65度で10分間以上の加熱殺菌をしなければいけないと法律で義務付けられています。

そのため、熱に弱い酵素はすでに失活している状態。また、そもそも植物発酵エキスはとても高価なもの。100%原液のままのものは少なく、市販されている多くの酵素ドリンクは5~10倍に薄めたものが多いようです。しかも中には大量に含まれた白砂糖が分解されずにそのまま残っている。それだけならまだしも、ブドウ糖果糖液糖や人工甘味料などが添加されているものも少なくありません。これでは、酵素を補給できる健康によいドリンクとは言い難いものがあります。

そもそも酵素ドリンクという名称がこのような誤解をうんでいるのかもしれません。誤解を招かないためにも、このように作られたドリンクに関しては、植物発酵エキスや発酵代謝物、発酵飲料と呼ぶべきでしょうか。

酵素ドリンクは何のために飲むの?酵素を補うために、本当に必要なこととは?次ページで解説いたします。