食と健康/伝統食・粗食・素食

小正月に無病息災を願う小豆粥…効果と簡単レシピ(2ページ目)

小正月には、無病息災を願い、小豆粥(あずき粥)を食べる風習があります。胃腸を整える養生食としても伝えられてきた小豆粥は、栄養成分を見ても理にかなっています。面倒そうな小豆粥を簡単な作り方もご紹介します。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

ごちそう疲れの胃腸を整える小豆粥

こうした行事食は、たんなる風習といえますが、時期に応じて理にかなった食べ方であるものもあります。

小豆は、古くからの食養生などでは、解毒作用や利尿作用があるとされ、小豆粥はむくみをとる、また便秘解消など胃腸を健やかにするといわれてきました。

栄養成分を見ると、小豆は糖質やたんぱく質、またこれらの栄養素を代謝するビタミンB1やビタミンB2などを豊富に含みます。エネルギー源の米と合わせてお粥としてたべる食べ方は、消化もよく、年末から年始にかけて御馳走を食べて働きすぎた胃腸にはやさしくエネルギーを補給してくれるので、理にかなっています。

また鉄分や亜鉛、カルシウム、カリウムなどのミネラル、また腸内環境を整える食物繊維も豊富に含みます。皮の赤い色素は、抗酸化作用のあるアントシアニンです。

カリウムは、体内の余分な塩分を排出したり水分を作用があり、また小豆のアクの成分でもあるサポニンは利尿作用があります。お酒の肴やおせち料理は味の濃いものもあり、ついつい喉が渇いて水分をとりすぎて浮腫んだりしますが、あずき粥がむくみ解消に役立つかもしれません。

小豆を煮る際には、アクをとるためにゆでこぼしますが、その捨ててしまう渋きり水にはガラクトオリゴ糖や、サポニンなどの機能性の高い成分が含まれ、しぶきり水に含まれる有効成分は抗菌性や抗酸化性が高いなどといことも研究によって解明されつつあります。他にも小豆に含まれる抗酸化成分については、血圧、コレステロール、血糖値の上昇抑制などが期待されています。

とはいえ、アクが強いと食べ物としていただくには無理がありますから、適度にアクを抜いて食べやすくし、あずき粥、また赤飯などにすると、煮汁も活用して有効な成分を摂ることができます。

有効成分とはいえ、何でもとりすぎは毒なりますから、食べ過ぎや、偏った食べ方はしないようにしてください。あくまで料理としておいしくいただく事が基本であり、他の食品も含めてバランス良く食べましょう。

冷やご飯とあずきの水煮で簡単! 小豆粥レシピ

しかし、一から小豆粥を作るのは、案外たいへんなもの。また一人分は作り難いし……、という人もおられるでしょう。

ゆで小豆を作るには、小豆、大豆などと違って水に浸してもどす必要はないのですが、ゆでこぼしたり、アクをとったりしなければなりません。

せっかく食べる気になったけど面倒という方は、市販のゆであずきを使いましょう。餡用ではなく、赤飯用の茹であずきなら、茹で汁も入っています。またお粥も米から炊くのではなく冷やご飯等を使うと、簡単にできあがります。

一人分作る場合、土鍋などに、ごはん1/2膳分と水1カップを入れて、中火にかけ、ごはんがふっくら膨らんで粥状になったら、ゆで小豆約20gと、茹で汁を大さじ2いれて、混ぜ合わせて温めます。粥柱としてお餅をいれる場合は、食べやすく切ったお餅を焼いて、小豆と加えるとよいでしょう。

・アズキ餡製造時に生じる副産物‘アズキ渋きり水’の抗酸化活性(愛知みずほ大学)
『和歌食物本草 現代語訳』(源草社)
『ニッポンの縁起食』(生活人新書)
『祝いの食文化』(東京美術選書)
その他
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