台北/台北のお土産・ショッピング

台北のおすすめ免税店と税金還付のあれこれ

海外旅行に行くとつい覗きたくなる免税店。台北の免税店の上手な利用法をご紹介します。またヨーロッパでよく見かける付加価値税(VAT)の還付は台湾でも手続きが可能です。空港にある免税店や、ブランド品などの税金還付が可能なお店をご紹介します。

保谷 早優怜

執筆者:保谷 早優怜

台湾ガイド

台湾・台北の免税店でお得にショッピング!

台北のおすすめ免税店と税金還付のあれこれ

桃園空港第1ターミナルにある税金還付カウンター

海外旅行に行くとつい覗きたくなる免税店の上手な利用法をご紹介します。またヨーロッパでよく見かける付加価値税(VAT)の還付は台湾でも手続き可能です。「どんなお店でも税金が戻ってくる?」「実際どんな手続きが必要?」という疑問にお答えします。
   

台北市内にある免税店

台北市内には免税店が2軒ありましたが、今は昇恒昌免税商店 EVERRICH DUTY FREE SHOPだけです。グランドフォルモサリージェントの地下にあったDFSギャラリアは2010年に閉店し、高級ブランドが並ぶショッピングモールになりました。

市内DFSで購入した免税品は帰国日に空港での受け渡しになるため、帰国便の3時間前には買い物を済ませておかないと、空港で受け取れなくなる可能性があります。早朝便の場合は前日までに買い物を済ませておきましょう。

空港内の免税店と市内の免税店とでは価格の差はほとんどなし。ですから帰りの空港で買い物の時間が取れるようであれば、空港で買うほうが商品受け取りの手間が省けます。

DFSは化粧品やブランド品だけでなく、お茶や雑貨など台湾のお土産を一度に見ることができて便利。ただし台湾の民芸品(箸、コースターなどの雑貨)などは、市内の雑貨店より割高なことが多いんです。DFSで売られているものと同じものを市内で探す手間を考えれば、免税店で買うのもひとつの方法。ただしあとで同じものを別の店で見つけて、値段の違いにがっかりしない覚悟が必要かもしれません……。

エバーリッチ免税店はツアーの初日と帰国日に送迎バスで立ち寄ることも多いですから、旅行初日におみやげ価格の目安にするのもいいでしょう。

高級ブランドならば太平洋そごうデパートや台北101などブランド店が多く入っているところで買って、税金還付を受けるという方法もあります(税金還付については、後ほど説明します)。

また、免税店内には外貨両替所がありますから、小さいホテルに宿泊していて両替が容易に出来ない旅行者には便利。土日祝日も両替が可能で、パスポートの提示が求められます。

<DATA>
昇恒昌免税商店 EVERRICH DUTY FREE SHOP
住所:台北市民権東路三段72號B1F
アクセス:MRT中山国中駅徒歩約3分
TEL:カスタマーフリーダイヤル(台湾)0800-098-668、日本からかける場合のカスタマーフリーダイヤル0120-698-689
営業時間:8:00~21:00
定休日:なし(年中無休)
 

台北・桃園空港と松山空港の免税店

舊振南の鳳梨酥9個入り299台湾元(約900円)

舊振南の鳳梨酥9個入り299台湾元(約1031円)

台北の桃園空港は近年改装され新しくなったので、店舗が充実しています。化粧品の価格は成田空港と大差ないと言われていますが、ドゥ・ラメールなど一部の商品は日本の成田空港よりお買い得。高級ブランド品のなかには台北市内のデパートで購入して税金還付するよりさらに安いものもあります。雑貨などは市内よりは割高ではありますが、買い忘れてしまった人には強い味方。

桃園空港では台湾南部の老舗「舊振南(ジウヂェンナン)」の鳳梨酥(パイナップルケーキ)が買えます。紫の箱がとても綺麗なこの鳳梨酥は、箱のふたを開けると一つ一つが黄金の箱に入っていて、ゴージャスな雰囲気が楽しめます。100年続いた老舗ですから、味も保証つきです。台北市内では3店舗しか支店がありません。空港でパイナップルケーキをどれにしようか迷ったら、これがおすすめです。 

松山空港は、開港当初は免税店の規模が小さかったのですが、2011年に改装、2012年にはさらに拡大して品揃えがぐんと良くなりました。

台北・松山空港の免税店は>>>松山国際空港
 

台湾の税金還付(VAT Refund)

免税店じゃなくても税金が帰ってくる制度があります

免税店じゃなくても税金が戻る税金還付制度は上手く利用したい

ヨーロッパでよく見かける、付加価値税(VAT)の還付が台湾でも出来るってご存知ですか? 台湾の商品には「營業税」と呼ばれる、5%の付加価値税(VAT)がかかっています。中華民国(台湾)以外のパスポートを持つ人が、TRS(Tax Refund Store)の認定を受けたお店で買い物をした場合に、税金が戻ってくる制度があります。これを「外籍旅客購物退税(VAT Refund)」といいます。
 

税金還付の3つの条件

どんなに高価な宝石を買ったとしても、TRSの認定を受けていない店舗ではこの制度が使えません。光華玉市にて

どんなに高価な宝石を買ったとしても、TRSの認定を受けていない店舗ではこの制度が使えません。光華玉市にて

税金還付制度を利用するためには、まずはクリアしなければならない、3つの条件があります。
 
  1. 付加価値税還付制度が出来るお店(TRS)で購入すること。
  2. 同じ日に、同じ店で、税込合計3,000台湾元(約10350円)以上の買い物をすること。
  3. 購入日から30日以内に携帯して出国すること。

この3つの条件が揃っていなくてはなりません。さらに購入品の条件があり、
  • 日常使用するものとして台湾で購入したもの(貿易品としての購入は対象外)。
  • 安全面において危険でないもの。
  • 出国時に携帯しているもの(空港での税金還付手続きの際、購入品の提示が求められます)。
  • 台湾で使用していないもの。
ということがあげられます。ですから、大きな品物で帰りの飛行機では手荷物として預ける予定がある場合、先に税金還付手続きカウンターに行き、購入品を提示して税金還付を受けてから、チェックインをしなくてはなりません。
 

税金還付が可能なお店での税金還付の手続き

VAT(営業税)の内訳がはっきりと書かれた、公式領収書

VAT(営業税)の内訳がはっきりと書かれた、公式領収書

  1. 商品購入時に、店員に税金還付希望の意思を伝えます。「Tax free,please.(タックス フリー プリーズ)」といった程度の英語でもいいと思いますし、「外籍旅客購物退税」と書いたメモを見せたり、「退税(トゥイシュイ)」と言うのも良いでしょう。 免税店でないかぎり、お店のほうから積極的に税金還付の手続きを薦めることはまれなので、こちらから申し出る必要があります。
  2.   パスポートを提示し、レシートを添付した書類を作成してもらいます。 「外籍旅客購買特定貨物退税明細申請表」と、VAT(営業税)の内訳が書かれた公式領収書が発行されますので、それを持って退税専用カウンターに行きます。手続きはその日のうちに行わなければなりません。デパートは、その日の買い物であれば合算して申請可能。領収書を作ってもらう時間や、退税カウンターに行くのに時間がかかるので、時間に余裕を持って予定を組みましょう。路面店などの場合はそのお店で申請書を発行します。
  3. デパートやショッピングビルの場合は店内にある「退税」のカウンターへ行き、申請表の発行をしてもらいます。申請書に署名した後、レシートに「TRS」「可退税貨物」というスタンプが押されます。ここでの手続きは5分くらい。品物は台湾で使用してしまうと退税の対象にならないので、中を開けないようにし、空港の退税カウンターで品物を提示できるようにします。
  4. 「外籍旅客購買特定貨物退税明細申請表」には日本語訳が記載されていますので、注意書きを一読しておきましょう。申請表には「手続きは出発の3時間前にカウンターへ行き、申し込んで下さい」と記載されていますがこれは3時間前より前は手続きできないという意味で、出発の3時間前を切れば受付可能です。
  5. 台北の桃園空港は出発ロビーの出発ゲート脇に「海關及外籍旅客退税服務台 Foreign Passenger VAT Refund Service Counter」というカウンターがあり、ここで手続きします。桃園空港の場合はすぐ隣に台湾銀行があり、ここで返金してもらいます。日本円で1,000円以上であれば日本円(小銭は台湾元)で返金してくれますが、1,000円に満たない場合は台湾元で返金します。
 

税金還付はどれくらいお得?

返金される金額は商品代金の5%です。元々の定価が為替レートなどの関係で日本の販売価格より台湾のほうが安いと、かなりお得な買い物ができます。

ブランドによって日本と台湾との価格差は様々ですが、例えばエルメスのHERMES CAGE D’H PENDANTというペンダントで計算してみましょう。日本での参考価格は43,050円ですが、台湾での税込購入価格は11,300台湾元(約38,985円)です。手続きして戻ってきた税金は538台湾元(約1,856円)で、これを差し引くと購入額は37,129円。日本で買うよりも5,921円お得という計算になります。
 

台北で観光客に人気の税金還付が出来るショップ

台北にある大手デパートや高級ブランドの中で、日本人観光客に人気があるお店をピックアップして記載しました。

【デパート/ショッピングモール等】
デパートでは同一日の買い物であれば合算できます。
  • 新光三越 天母店、台北站前店、信義店(1~4館)、南京西路店
  • 太平洋崇光(SOGO) 忠孝店、復興店、敦化店
  • 大葉高島屋
  • 微風廣場 Breeze center
  • 台北101ビル ショッピングセンター内…… FENDI(フェンディ)、ルイヴィトン、PRADA(プラダ)、Tiffany(ティファニー)、Dior(クリスチャン・ディオール)
    101ビルで2010年時に登録されているのは上記店舗。しかし実際は、スワロフスキーやJOJOなど他の店舗でも、一つのお店で3,000台湾元以上買うと2階の退税カウンターで手続きができました。登録店舗以外は税金還付のシステムをわかっていない店員さんが多いので、3,000台湾元以上購入したら自分で2階の退税カウンターへ行ってみると良いでしょう。
  • 京華城
  • 明曜百貨
  • 遠東百貨
  • 誠品書店 武昌店、信義店、敦南店
  • Q square
【ホテル/免税店】
  • 晶華酒店(ザ・リージェント台北ホテル内のショッピングモール)……バーバリー、ブルガリ、ハリーウィンストン、ティファニー、シャネル、プラダ、ディオール、スワロフスキー、ダンヒル、エルメス、ボッテガヴェネタ、アレクサンドル・ドゥ・パリなど
  • エバーリッチ免税店
【有名ブランド 路面店】
  • ルイヴィトン (中山店、台北101ビル店、敦化店)
  • dunhill(ダンヒル)(台北市中山北路2段39巷6號1樓) 
  • GUCCI(グッチ)台北中山旗艦店 (台北市中山北路2段 49-3號)
  • LANVIN(ランバン)(台北市中山北路2段45巷21-1號)
  • FRANZ法藍瓷(城市舞台店、晶華店)

税金還付が受けられる場所全リスト

桃園空港第2ターミナルの税金還付カウンター

桃園空港第2ターミナルの税金還付カウンター

税金の払い戻しが可能な空港と港は以下の通りです。税金還付を受ける際には必ずその品物を提示しなければなりません。

【台北】 桃園国際空港第1ターミナル出発ロビー1階 / 桃園国際空港第2ターミナル出発ロビー3階
松山空港国際出発ロビー1階
【基隆】基隆港 東2号ハーバー、西2号ハーバー
【台中】 台中空港 カスタムサービスセンター / 台中港 カスタムサービスセンター
【花蓮】 花蓮空港1階カスタムサービスセンター / 花蓮港1階カスタムサービスセンター 
【高雄】 高雄空港3階カスタムサービスセンター / 高雄港3階旅客ターミナル

国税局HP http://www.ntbt.gov.tw/

※1台湾元=3.45円で計算しています(2019.9.11)


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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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