忘年会や新年会での話題は意外に重要

忘年会や新年会での話題

酒の席の会話は意外に重要

「今日は無礼講だから」上司や先輩の言葉に惑わされ、失敗してしまったというのはよくある話です。逆に飲みの席で関係が深まり仕事にプラスになるというのもよくある話。忘年会・新年会といった機会に重きを置いていないという人もいるかもしれませんが、無防備に参加するのはちょっと待って。

お酒に関するアンケートによると「飲みの席で後輩や部下にイラっときたことがある」と答えた人は61.1%。「無礼講とはいえ、礼儀は守るべきだと思う」という人は、86.3%にものぼっています(インターネットによる調査・株式会社アップウェブ調べ)。

飲みの席での振る舞いは、自分が思う以上に印象に残ってしまうもの。忘年会・新年会で損をしないための話題について考えてみましょう。
   

会社の飲み会でNGな話題とは?

まずは、実際に部下や後輩にイラっときたことがあると回答してくれた方の意見をご紹介します。
 
  • 固くなる必要はないけれど、飲みの席でも謙虚な態度は大事(44歳・男性)
  • 飲んでいる時こそ本性が出ると思う(46歳・男性)

アンケートでは「どんな話題がNGですか」と聞いたのですが、会話の内容ではなく、態度に言及した回答が多数見られました。話の内容も大事ですが、飲みの席では態度を気にする人が多いのでしょう。

中には「酒の席で生意気な態度をとられると普段の謙虚な態度も演技に見える」という厳しい意見もありました。

話題に関する回答で多かったのは意外にも仕事に関するもの。
 
  • 仕事上の意見を飲みの席で言ってくる部下には困る。酔った勢いでしか言えないような意見はどうか。和やかな席に水を差す失礼さも自覚するべき。(56歳・男性)
  • 仕事がらみの愚痴や不満は厳禁。損することはあっても得することはない。(41歳・女性)

共通の話題である仕事や職場に関する話題は、地雷を踏む可能性があると思ったほうがいいかもしれません。仕事の話題をする時には、原則としてポジティブなものだけに留めましょう。

不満や改善してもらいたいことを伝えたい場合には、自分も相手も大切にする爽やかな伝え方(=アサーティブコミュニケーション)が有効です。飲みの席ではなく別の機会を設けて伝えましょう。
 

NGではないけれど、損をしてしまう話題とは?

ここで問題です。あなたは重大なプロジェクトのリーダーになりました。サブリーダーを任せるとしたら、次の二人のうちどちらを選びますか?

Aさん:朝に弱く、休日はいつも遅くまで寝ている。趣味はマンガを読むこと。お酒が好きで、家でも毎日飲む。

Bさん:マラソンが趣味で、基本的に朝はジョギングをしてから出社。休みの日は英会話教室に通っている。お酒はたしなむ程度。

ほとんどの人がBさんを選ぶのではないでしょうか。実はAさんもBさんも実在の人物。Aさんは某会社の営業課長でトップセールス。会社はじまって以来のスピード出世をしているエリート、Bさんはリストラに伴い現在、早期退職を勧められています。

実際の能力がわからないのに、言葉によって形成された印象で評価を下してしまう。とても残念な話ですが、対人認知においてゆがみが生じるのは、専門家の研究でも明らかになっています。

飲みの席では普段会社では話さないような話題、例えば「個人的な趣味の話」や「休日に何をしているか」といった話題になることが少なくありません。自己開示は相手との距離を縮める効果がありますし、正直であることは素晴らしいことです。しかし、自分が選んだ言葉がマイナスの印象を形成しないかを意識しないと、思わぬ損をしてしまうことがあります。

先ほどの問題で登場したAさんは、実はマンガを読むことだけでなく、歴史小説を読むのも大好きです。いくつもある趣味の中からどれを開示するのか、無頓着のままではもったいないでしょう。

皆さんも次の飲み会の前に「趣味」と「休日の過ごし方」くらいは回答を用意してみてはいかがでしょうか。
 

飲み会の定番「お酒の話題」にご用心

飲み会での定番の話題として、お酒にまつわるものがあります。「お酒はよく飲むの?」「普段はどんなものを飲んでいるの?」「過去のお酒の武勇伝は?」といった話題は、飲み会の鉄板ネタと言えるでしょう。ですが、お酒にまつわるキーワードは、印象形成に強い影響を与えてしまいます。

前のページのクイズに出てきたAさんとBさんの例を思い出してみましょう。「お酒が好き」「毎日飲む」というキーワードから、どんな印象を受けますか? 「たしなむ程度」というキーワードではどうでしょうか。飲める派の人はつい酒豪ぶりを話してしまいがちですが、これも印象形成ではグレーの話題だと言えるでしょう。

なかなか難しいお酒の話題の必勝法は、「質問する側」になること。質問を振られた場合でも、手短に答えて質問で返すテクニックがお勧めです。

例)「お酒で失敗したエピソードとかないの?」
「降りる駅を寝過ごしたことなんかはありますけど……、もしかして先輩はなにかエピソードがあるんですか?」

お酒での失敗談はその場が盛り上がるという効果はありますが、一度ついてしまった印象を払拭するのは難しいものです。情報開示は後からでもできるので、話し過ぎないようにするのがベターです。
 

お酒の席でOKな話題とは?

人は相手の意外な一面を知ると好意をもちやすくなると言われています。飲み会は普段はしないようなプライベートな話題をしやすい雰囲気ですので、うまく活用するといいでしょう。

例えば、子煩悩、犬好きであるといった話題は、暖かい人柄の印象を持たれやすいですし、読書が好きといった話題であれば知的な印象を持たれやすくなります。

日本には自分を下げて相手を上げる、といった会話が息づいていますが、印象形成の面からみると要注意。自虐ネタはほどほどにしましょう。

安全なのは、食べ物の話、季節ネタといった当たり障りのないトピック。忘年会であれば「今年の10大ニュース」、新年会であれば「新しい一年の目標」といった話題もいいでしょう。

話下手な人や、つい余計なことを話してしまいがちな人にお勧めなのは、無難な話題で聞き手にまわる作戦です。「今年の10大ニュースはなんですか?」という感じで話題を提供し、自分は聞き手に徹しましょう。この時、驚く・笑うといったリアクションをいつもより大きめにすると、飲み会らしい、くだけた雰囲気になります。

お酒の席では、人間関係の距離が縮まります。話題で損しないよう心がけ、上手に活用してください。

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