大学生の奨学金/奨学金の基礎知識・トレンド

奨学金のポイント「奨学金申請コースを正しく理解」(2ページ目)

日本学生支援機構の奨学金は、専用のホームページ・スカラネットにアクセスして入力します。その際、7つのコースの中から希望するものを選択することになります。それぞれのコースの内容と、選択する際の注意点を分かりやすく解説いたします。

久米 忠史

執筆者:久米 忠史

大学生の奨学金ガイド


併用貸与の申し込みコース

第一種奨学金と第二種奨学金を同時に借りることを“併用貸与”と呼んでいます。

併用貸与を希望する場合も、それぞれの申し込みコースの意味を理解することが大切です。

解説画像

JASSO奨学金申請コース【併用貸与】


(4)第一種奨学金および第二種奨学金との併用貸与のみ希望します。
これはどちらか一方ならば奨学金そのものを希望しない、という意味です。

(5)併用貸与を希望するが、不採用の場合、第一種奨学金のみ希望します。
これは併用が不採用の場合は、第二種奨学金をも希望しない、という意味です。
つまり、第一種奨学金も不採用となると、奨学金そのものを受けることができなくなるので注意が必要なコースです。

(6)併用貸与不採用および第一種奨学金不採用の場合、第二種奨学金を希望します。

(7)併用貸与不採用の場合、第二種奨学金のみ希望します。


この(6)と(7)は一見したところで違いが分かりづらいと思いますので、少し噛み砕いて説明いたします。

(6)の希望順位を整理すると以下の意味となります。

第一希望 「第一種奨学金と第二種奨学金の併用」
第二希望 「第一種奨学金」
第三希望 「第二種奨学金」

つまり、併用は不採用となっても第一種のみで採用される可能性があるということです。

併用貸与を希望する理由に“第一種の金額では学費に不足する”というケースが多く見受けられます。

そのような方は、(7)を選択するほうが安心かもしれませんね。

続いて、今回のまとめとして各コースのポイントと注意点を整理して解説いたします。
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