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新国立劇場 小野絢子『白鳥の湖』インタビュー!(2ページ目)

2014年の幕開けを飾る新国立劇場バレエ団公演『白鳥の湖』で、主役を務めるプリンシパルの小野絢子さん。小野さんが同団で白鳥を踊るのは今回で3度目となり、磨きのかかったその演技に大きな期待が寄せられます。ここでは、待望の開幕に先駆け小野さんにインタビュー! 作品と役への想いをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

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山本さんから何かアドバイスはありましたか?

小野>まずはテクニック的に危なかったので、細かくやり方やひとつひとつの振りの意味などを教えてもらいました。あとテクニックもそうですけど、山本さんは本当にパートナーを美しく見せる方なんですね。“パ・ド・ドゥと言えばーー”っていう感じで、パートナリングのズバ抜けた素晴らしさは誰もが知るところ。

ですが、私は山本さんと組んで初めてアラベスクをしたとき、“あ、立てない!”って思ったんです。上手な方と組むと、普通はすごくラクだったり、私ひとりでも立てるようなバランスにもっていかれることが多いんですが……。山本さんの場合はそれよりひとつ前に押される感じ、もうひとつ大きく伸びやかなポーズをとらなければならない。ふたりで組むことによってさらに大きくキレイなポーズになる場所という、今までになかったラインを引き出してくれるんです。

だから最初は、“え、そこですか、立てません!”と思いました。私がそれまでやろうとしていたイメージは、パ・ド・ドゥじゃなくてデュエットだったんだと。ソロとソロが組み合わさっていただけだったんだということがわかりました。上手いってこういうことなんだなと、本当に驚きましたね。

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新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』
2012年公演より 撮影:瀬戸秀美


プロとして初めて踊った白鳥役。舞台が終わったときのお気持ちはいかがでしたか?

小野>反省点ばかりです。本当にヘロヘロでしたから。でもそこでいろいろ気付くことができたのは大きいし、もちろんそれをプラスに変えなかったらクビを切られても足りないくらい(笑)。ただ私はそういうちょっと実力が足りないようなときでもチャンスをいただくことが多くて、そのお陰で着実に上にあがってこれた。本当にラッキーだなって思います。

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