冬の夜空にたゆたうオーロラは、一生に一度は見てみたい自然現象No.1!
色も揺らめき方も出会うたびに違うから面白い、フィンランドの冬の風物詩オーロラ。観測のためには、空が晴れて澄み渡っていることが前提条件
一般的にはオーロラ=冬の風物詩、というイメージが定着していますが、実はオーロラ自体は年中出ているものです。ただし、もちろん白夜の季節に見ることはできません。毎年8月後半から9月にかけて観測情報が出始め、翌4月ごろまではなんとか見るチャンスがあると言えます。オーロラは雲よりかなた上に現れる現象なので、まず晴れていることが絶対条件。とりわけ寒い2、3月によく見られるのは、この時期は晴天に恵まれる日が多いからというのも一因。夜間に快晴になると、地表の熱気が上空に逃げて気温がぐっと落ち込むので、オーロラが見られるのは必然的に寒くて空気が澄んだ夜が多い、というわけです。
巨大なオーロラの渦の中心が頭上に来た時に見られるコロナ状オーロラ。まるで光のシャワーを浴びているかのよう
実は、穏やかに出ているときのオーロラは、素人目には雲との違いも見分けにくいもの。初めてオーロラ観測に挑むときには、やはりプロのガイドのもとで行うほうが確実性が高まります。ラップランドの各リゾート都市では、日本のツアー販売会社や地元のアクティビティ斡旋会社が提供するオーロラ観測プログラムがたくさんあるので、初心者はこうしたツアーを利用するのも有効。ただしいくらプロに同行してもらっても、出会えるかどうかはもちろん運次第!
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