PA-WG1800HPのアクセス速度
アクセス速度は次のような環境で計測することにした。つまり、多くのユーザが利用すると思われる環境での値を計測している。最新/最速の環境で計測するより、実情に即しているだろう。・子機:手軽に購入できるAterm PA-WL900U。IEEE802.11a/b/g/n/ac対応のUSB接続タイプだ。
・子機を接続するノートパソコン:一般的なGateway NV57H-F82C/K。CPU:Celeron Dual-Core B815/1.6GHz/2コア 2GB Windows 7 Home Premium 64bit。
・計測:パッケージ裏面にあるメーカーによる計測結果と同じようにiperfを利用。
サーバ側:iperf -s -w 1024
クライアント側:iperf -c (サーバー側IP) -f k -i 1 -w 1024k
測定地点は以下の通りだ。
A地点:親機から1mほどの近隣。同一室内を想定。
B地点:木造の隣の部屋。
C地点:3部屋離れた環境。やや遠くなる。
D地点:低価格帯の製品ではアクセス不能になる過酷な環境。
PA-WG1800HPの速度一覧。
アクセス速度の考察
同一室内でも隣の部屋でも5GHz帯の11acは安定して100Mbpsの速度が出ている。これなら、大容量のマルチメディアを扱う場合にも問題は出ない。さらに、D地点という非常に過酷な環境でも10Mbpsという速度が得られる。10Mbpsもあれば、通常のWebページ閲覧に支障はない。通常、5GHzを利用する11acは距離に弱いのだが、遠距離でも十分利用できる。これなら、大きな邸宅のどこの部屋でも快適にインターネットが利用できるだろう。
11nの方は、ノートパソコン内蔵の無線LAN機能を使って測定した。値の変化は、11acの場合と似ている。もちろん遅くはなるが実用十分の速度を出している。D地点の過酷な環境でもおよそ10Mbpsが出ている。10Mbpsというと一頃の高速3G回線と同じだ。壁が鉄筋でなければ、大邸宅でもスマートフォンをどこでも快適に利用できるだろう。
次は、Aterm PA-WF800HPのレポートをお届けする。